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米大手チップメーカーのインテル(Intel)は米国時間4日、ドイツのアセンディング・テクノロジー(Ascending Technologies:以下、アセンディング)というドローンメーカーを買収したと発表。ドローン向けプロセッサや関連技術の開発に拍車をかける狙いがあるとみられる。

WSJなどによると、アセンディングが開発しているのは主に3Dマップ作成や遠隔視察用など業務用として使われるドローンで、同社製品のなかにはインテルの「RealSense」3Dカメラを採用したものもある。空間の奥行きまで把握できる3D認識機能は、ドローンの衝突自動回避システムにとって不可欠の要素で、アセンディングではこうした自動回避システムも開発しているという。

Bloombergによると、インテルはドローン関連で、昨年8月に中国のドローンおよび航空宇宙関連企業であるユニーク・インターナショナル(Yuneec International)に6000万ドルの出資を発表したほか、エアウェア(Airware)やプレシジョンホーク(PrecisionHawk)などのドローンメーカーにも投資しているという。

それに対して、競合するクアルコム(Qualcomm)も複数のドローンメーカーに投資しており、また昨年後半にはドローン向けに特化した「Snapdragon Flight」というチップセットを発表していた。

なお、この買収の詳細については、米国時間5日の「CES 2016」でインテルのブライアン・クラーザーニッチ(Brian Krzanich)CEOが行う基調講演のなかで伝えられる見込みだという。

【参照情報】
Intel Follows Qualcomm Into Drone Business With German Startup Purchase - Re/code
Intel Buys Ascending Technologies in Further Drone Push - Bloomberg
Intel Acquires Ascending Technologies, an Autopilot Drone Maker - WSJ

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