「WeChat使い放題のプリペイドSIM」登場、増加する訪日中国人へ

2016.01.29

Updated by Hitoshi Sato on 1月 29, 2016, 07:18 am JST

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SIMフリーキャリアのFREETELを提供しているプラスワン・マーケティングは、2016年1月25日から「FREETEL Prepaid Data SIM for Japan」微信(WeChat)版の販売を開始した。

20160129-wechat-freetelこのプリペイドSIMは2015年12月に発売した「FREETEL Prepaid Data SIM for Japan」の訪日中国人向けの新製品で、中国最大のSNS「WeChat(微信)」のデータ通信料が使い放題となっている。また、WeChatに加え、FacebookやLINE、WhatsApp、KAKAO TALKのメッセンジャーアプリの通信料も無料とし、中国人が日本旅行中もデータ量を気にすることなくメッセンジャーアプリが利用できる。さらに、専用のリチャージクーポンを利用することで、データ通信量を追加することも可能。FREETEL eShopのほかにヨドバシカメラやビッグカメラなど主要量販店の各店舗で販売する。訪日中国人だけでなく在日中国人や日本人でも購入、利用は可能である。

増加する訪日中国人

東京や大阪の繁華街や京都などの観光地には中国人の旅行客がたくさんいる。出張でホテルの予約ができないくらい中国人の旅行客でホテルも埋まっている。先日も大阪に出張したが、ホテルにはもはや日本人よりも中国人の方が多かった。上海か北京にでもいるのかと思ってしまうくらい周辺からは中国語しか聞こえなかった。

日本政府観光局(JNTO)の発表によれば、2015年に1年間で日本を訪問した外国人は19,737,400人だった。そのうち中国人は4,993,800人である。日本を訪問する外国人のうち4人に1人が中国人である。2014年の1年間では中国人の訪日者は約283万人だったので、この1年間での伸び率は107.3%と他のどの国よりも中国からの訪日者数は増加している。訪日中国人の買い物は、「爆買」と称されるように、日本各地のあらゆるところで買い物も楽しんでいるようで、日本の経済を支えていると言っても過言ではない。

中国人が大好きなWeChat

日本ではメッセンジャーアプリといえばLINEであり、最近ではFacebookのメッセンジャー利用者も増加している。しかしFacebookもGmailもLINEも利用できない中国ではメッセンジャーアプリといえばWeChatである。日本に住んでいる中国人もほとんどが母国の中国にいる家族や友人とはWeChatで会話やメッセージを楽しんでいる。まさに中国人のコミュニケーションのプラットフォームになっている。

中国人は日本だけでなく、世界中のどこに行ってもWeChatを利用している。日本や海外に住んでいる中国人はFacebookやLINEも利用するが、中国に住んでいる中国人はほとんどがWeChatでのやり取で音声通話やテキスト、写真の送受信を行っている。彼らは日本を訪問したら日本の写真を中国の家族や友人らに送信したり、お土産を大量に買えたという報告などをWeChatを使って行うので、需要はあるだろう。

利用頻度の高いサービスだけは定額で利用できるというプリペイドのSIMカードは東南アジアではよく販売されていて、FacebookやWhatsAppなどが「使い放題」になるプランは人気がある。

【参照情報】
WeChatが使い放題のプリペイドSIMが登場!「FREETEL Prepaid Data SIM for Japan」微信(WeChat)版 訪日中国人の需要に対応(プラスワンマーケティング)
2003年から2015年の訪日外国人総数(JNTO資料)

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。

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