IoTを「作る」から「使う」へ、オプティムがプラットフォーム「OPTiM Cloud IoT OS」を提供

2016.03.31

Updated by Naohisa Iwamoto on 3月 31, 2016, 06:17 am JST

オプティムは2016年3月30日、IoTソリューションを手軽に構築できるプラットフォーム「OPTiM Cloud IoT OS」を提供すると発表した。IoTアプリケーションと、センサーなどのIoTデバイスからの入力、パソコンやスマートデバイスなどへの出力を仲立ちするプラットフォームで、コンピューターで言う「OS」の役割を果たすことからCloud IoT OSと名付けた。

▼コンピューターのオープン化の歴史からIoTの進化の方向性を語るオプティムの菅谷社長20160330_optim001

発表会に登壇したオプティム 代表取締役社長の菅谷俊二氏は、「時代の中心がIoTに移っていく中では、IoTの端末やサービスをいかに空気のように無意識に使えるようにするかが重要だ。IoTの時代に入るに当って、その都度プログラムを書かなければならない現状を変える“OS”が必要だと考えた」と語る。菅谷氏は、現在のIoTは、コンピューターで考えるとまだデバイスからアプリケーションまでが垂直統合型だったメインフレームの時代に相当すると指摘する。コンピューターでは、周辺機器などのデバイスの違いを吸収して、汎用的なアプリケーションから利用できるようにするオープン化の機能をOSが担ったように、IoTでもオープン化するための「OS」が求められるという発想だ。

Cloud IoT OSが求める機能やコンセプトとして菅谷氏は以下の4点を掲げた。クラウド上で動くCloud IoT OSが、ハードウエアに依存せず共通のソフトウエアを使える「オープン化」。入力装置や出力装置、制御や演算、記憶を司る装置をネットワーク上に分散させて協調動作できるようにする「抽象化」。パソコンと同様の画面表示で誰でも使いやすくする「直感的」なインタフェースの提供。そしてプログラムを書くところから始めなくて済むように汎用アプリケーションを用意することで「作るから使うへ」という変化を具現化することである。

▼OPTiM Cloud IoT OSの位置づけ20160330_optim002

Cloud IoT OSを使うと、自由にIoTデバイスを選び、直感的な操作でデータ収集から分析結果を得るところまでを、クラウドサービスの上で自在に実行できるようになる。具体的には下記のような機能を提供する。IoTデバイスを簡単に接続して、情報を蓄積して自動的に分析し、緊急時には通知をする「見る、貯める、知らせる」機能、データや画像を解析することで必要な情報を抽出する「分析できる」機能、人工知能(AI)の機能を組み合わせて「考えてくれる」機能、暗号化やアクセス制御による「セキュア」な機能、ハードウエアの物理的席訳を排除した「オープンなプラットフォーム」の機能である。

▼誰もが簡単にIoTソリューションを「使う」ことができるように、6つの汎用的なアプリを用意する20160330_optim003

Cloud IoT OSの利用者は、Webブラウザー上で利用するデスクトップ画面で、慣れ親しんだパソコンOSと同様の操作でIoTを利用できる。Cloud IoT OSでは、汎用的なIoTアプリケーションとして、6つのアプリケーションを用意した。

(1)デバイスの登録から状態の確認までが簡単に行える「IoT Explorer」、(2)センサーが収集した情報をビジュアル化して表示し、緊急時には通知もできる「OPTiM Insight」、(3)地図と連携してデバイスやセンサーの情報を表示する「SkySight」、(4)ネットワークカメラの情報を一覧、解析できる「Cloud Vision」、(5)アプリやデバイス、拡張機能であるエクステンションを提供する「OPTiM Store」、(6)プログラムを手軽に記述して実行できる「OPTiM Code」--である。これらの汎用アプリケーションを用意することで、利用者はパソコンアプリを利用するような直感的な操作で、手軽に素早くIoTソリューションを構築できる。

▼「IoT Explorer」で接続したデバイスの状況を管理。デバイス名称をクリックすると、ネットワークカメラの映像やグラフ化したセンサー情報が確認できる20160330_optim004

さらにオプティムが公開するAPIを利用することで、個別対応が必要なIoTアプリケーションを作成して実行することも可能。Cloud IoT OSは、AmazonのAWSやマイクロソフトのAzureなど既存のクラウドサービス上で稼働するため、環境を新しく用意したり独自の環境を作る必要もないという。

Cloud IoT OSは2016年夏ごろの提供を予定する。個人向けには機能制限版を無償で提供するほか、法人向けにはアプリケーションの利用などによって課金する有償サービスを提供する見込み。オプティムでは、このCloud IoT OSをプラットフォームとして、新しいIoTビジネスを同社のパートナー企業とともに創造してIoT化の推進に貢献したい考えだ。

【報道発表資料】
IoT時代に最適化された新型OS「OPTiM Cloud IoT OS」を発表

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。

RELATED NEWS

RELATED TAG