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NTT Comが「ビジョン2020」を公表、SDx、マネージドサービス、IoT分野を拡充

2016.04.13

Updated by Naohisa Iwamoto on 4月 13, 2016, 20:01 pm JST

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2016年4月13日、新たに作成した中期事業戦略「ビジョン 2020」およびサービスビジョンの「グローバルクラウドビジョン2016」についての説明会を開催した。ビジョン2020では、2020年に1兆5000億円という収益目標を掲げる。グローバルクラウドビジョン2016による今後の展開としては、SD(Software Defined)技術の活用、マネージドサービスの高度化、IoTプラットフォームサービスの提供を強化・拡充のポイントとする。

▼「グローバルシームレスサービス」の取り組みを説明するNTTコミュニケーションズ 代表取締役社長の庄司哲也氏20160413_nttcom001

登壇した同社代表取締役社長の庄司哲也氏は、まず「グローバル統一仕様で標準化したサービスである『グローバルシームレスサービス』(GSS)を2011年から提供している。すでに13サービスのラインアップを提供するとともに、ネットワーク、コロケーション、クラウドの環境をグローバルレベルで整備してきた。これらの3つについてすべてフルスペックで提供することをNTT Comの強みとして2020年までの5年間の中期事業戦略を策定した」と説明する。

▼ビジョン2020ではグローバル事業収益の比率を高めてビジネス拡大を目指す20160413_nttcom002

ビジョン2020では、先進的なグローバルICTサービスプロバイダーとしての数値目標を掲げた。それが、収益を2015年度の1兆3200億円(計画)から、2020年には1兆5000億円に高めるというもの。増収分は国内事業ではなく、グローバル事業収益で得ることを目指す。グローバル事業収益は2015年に3500億円(全体収益に占める割合は27%)であるが、これを6000億円(同40%)にまで高める目標を定め、経営を推進するという。

▼グローバルクラウドビジョン2016の2つの強化点20160413_nttcom003

グローバルクラウドビジョンは、ICT環境の最適化を通じて顧客の経営改革に貢献するというサービスビジョン。その2016年版としてグローバルクラウドビジョン2016を定めた。GSSを中心としたソリューションを提供する中で、2つの強化点を掲げている。1つがSD技術の活用による柔軟性、オンデマンド性の強化、もう1つが自社サービスだけでなく他事業者や顧客のオンプレミスシステムも含めた管理、自動化機能の強化である。

IoTを含む3分野のサービス拡充でグローバル展開

こうしたグローバルクラウドビジョン2016に基づいたNTT Comの今後の展開として、「新しいSDxサービスソリューション、マネージドサービスの拡充、IoTサービスの拡充を推進する」(庄司氏)という。

SDxサービスとは、SD技術を利用した複数のサービスを指す。WANにSD技術を適用して、ネットワークの振り分けや一元的な設定変更を可能にする「SD-WAN」、LANにSD技術を適用してLANの構成や経路設定の変更の一元化や可視化を実現する「SD-LAN」については、2016年度下期に提供を開始する計画だ。また、複数のシステム間でSDN(Software Defined Network)と既存ネットワークを組み合わせた最適なプランを柔軟かつオンデマンドに選択可能にする「SD-Exchange」のコンセプトも明らかにした。

▼SD技術を活用した「SDx」新サービスがカバーする領域20160413_nttcom004

マネージドサービスの強化では、さまざまな環境をトータルにマネジメントできるように「Cloud Management Platform」を強化する。NTT Comのデータセンターやクラウドサービス、他社のクラウドサービスに加えて、WANやLANも含めたSDxのレイヤーも一元的にマネジメントを可能にすることを目指す。マネージドサービスの提供範囲としても、運用だけでなく、設計・設定に範囲を拡大してグローバルに提供することを目論む。

IoTの拡充では、IoTプラットフォームサービスをグローバルでワンストップ提供することを目指す。NTT Comでは、インターネットを経由しないセキュアな通信を世界188カ国で提供し、「IoTの大事な情報を安全に通信できる」(庄司氏)。また、重要データの保管拠点も世界140カ国以上のデータセンターから選択が可能なこと、データ収集、分析プラットフォームと顧客の業務システムを結ぶネットワークにセキュアで信頼性の高いデータセンター間ネットワークを利用可能なことなどを併せてメリットとして掲げた。

▼IoTプラットフォームサービスの拡充のポイント20160413_nttcom005

IoTプラットフォームサービスとしては「製造業向け」「自動車向け」「各種機器・製品向け」の3種類をラインアップして2016年5月以降に順次提供する計画だ。一方で、「これ以外にもさまざまなパートナーと連携してラインアップを拡充していく」(庄司氏)と、IoTの広がりを視野に入れたラインアップ拡充も検討しているという。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。

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