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サムスンとSKテレコム、韓国全体をカバーするIoTネットワークを構築へ

2016.05.25

Updated by WirelessWire News編集部 on May 25, 2016, 11:13 am JST

サムスン(Samsung)と韓国最大の携帯通信事業者であるSKテレコム(Telecom)が、韓国国内をカバーする商用IoT(モノのインターネット)ネットワークの構築を行なっていくことを現地時間24日に発表した。

このネットワークは、長距離・低帯域・省電力の通信を可能にする「LoRaWAN」 (Long Range Wide-Area Network) 規格に対応するもの。国全体をカバーするLoRaWANネットワークの展開は両社の取り組みが世界初となるという。

LoRaWANでの通信には、ライセンスなしで利用できる産業科学医療用バンド(Industrial Scientific and Medical band、ISM band)という周波数帯が使われるが、サムスンは同ネットワークで「Listen Before Talk (LBT) 」という機能をサポートすることも明らかにしている。

両社は900MHz帯を使用してこのIoTネットワークを展開する予定で、来月に韓国第4の都市テグで商用サービスを開始するのを皮切りに、今年半ばまでには韓国全体にサービスを拡大する計画だという。なお、テグでのサービス提供に関し、サムスンは再生エネルギー関連のソリューション提供や、医療健康関連サービス向けのクラウドプラットフォーム提供やデータ分析、自動運転車用のインフラ構築に関するテストなどを実施するとしているという。

この話題を採り上げたZDNetによると、韓国では固定電話最大手のKTもIoTネットワークの構築・展開を計画しており、同社の場合はライセンスを取得した携帯通信用周波数帯とLTE-M(long-term evolution machine)技術を利用したナローバンドIoTネットワークの構築を進めているという。

なお、韓国以外では、オランダのKPNやスイスのスイスコム(Swisscom)でもLoRaベースのIoT網展開を進めているとZDNetは記している。

【参照情報】
Samsung Electronics to jointly build SK Telecom’s World- First Nationwide LoRaWAN Network Dedicated to Internet of Things - Samsung
Samsung joins race to deploy nationwide IoT-dedicated network - ZDNet
Samsung's building the first national network dedicated to smart cities - The Verge

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