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ドライバー

Instagramが明らかにした、キレるドライバーの実態

2016.05.26

Updated by Kenji Nobukuni on May 26, 2016, 16:50 pm JST

運転中は人格が変わると言われる人がいる。多くの場合、普段は優しくて、おっとりしている人が、自動車を運転する際に攻撃的になったり、闘争心をむき出しにする様子を指している。

渋滞に巻き込まれるとか、追い越しをかけられるとか、意味不明のクラクションを鳴らされるとか、先行車がウィンカーを出さないとか、無理な割り込みをされるとかして、運転中に突然キレることにアメリカではロード・レージ(road rage)という名前がついている。国家道路交通安全局(NHTSA)によれば、2004年以来、ロード・レージによる事故が急増しているという。

ソーシャル・メディアの普及により、道路上での怒りのはけ口をネットに求める人も増えてきた。Auto Insurance Centerが、#RoadRageというハッシュタグのついたInstagramの投稿65,535件を分析した。ロード・レージの特徴を分析することが目的だ。

曜日では、金曜がもっとも多く、木曜、水曜、火曜、土曜、月曜と続き、日曜日がもっとも少ない。仕事から早く帰宅してのんびりしたいのに、なんだ!ということだろうか。

月別では8月が最高で、7月、10月、3月、9月の順に徐々に減って、以下、1月、6月、11月、12月、2月、4月と続いてもっとも少ないのは5月となっている。

時間帯では、午後6時、午後5時あたりをピークに、朝から夜にかけて山の形を描いて分布している。夕方はキレているドライバーが多いということらしい。

ドライバー10万人あたりで州ごとに見ると、ハワイが断然多く、2位はカリフォルニア州で、以下、ニューヨーク州、ニュージャージー州、ネバダ州、ユタ州、フロリダ州、オレゴン州、ジョージア州、ワシントン州と続く。ハワイでは、レンタカーの観光客がたくさん毒づいているのかも知れない。

都市別ではロサンジェルス、ニューヨーク、マウントプレザント、シカゴ、サンディエゴ、サンフランシスコ、アナハイム、ヒューストン、オースティン、アトランタ、サンタモニカ、シアトル、ワシントンDCなどが高い。

投稿に使われる単語で多いのは、「sh*t」や「f*ck」「insane」「crazy」「stuck」「aggressive」「why」などなど。「traffic」「car」「rush」「friday」「hate」なども多い。

クラクションや、粗暴なジェスチャーは他の運転手を怒らせることがあると、Auto Insurance Centerは注意を呼びかけている。自分がカッとした場合も、他のドライバーがキレた場合も、いずれの場合も重大な事故につながる恐れがある。時間のゆとりをもって出発し、多少の渋滞などではイライラせず、もし、イラッとしたら深呼吸してリラックスし、車を停めて休んだり、ストレッチをしたり、水を飲んだりするのがよいとのこと。

【参照情報】
#RoadRage - Instagram Posts Reveal America's Biggest Frustrations Behind the Wheel
Feeling road rage set on? Instagram trends reveal you're not alone

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来