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米携帯通信業界最大手のベライゾン(Verizon)が現地時間11日、同社が中心になって進めていた5G通信技術に関する仕様策定作業が完了したことを発表した。次世代通信技術の仕様づくりを完了したのは米事業者ではベライゾンが初めてで、この動きが業界全体での仕様作りに影響を及ぼす可能性があるという。

ベイラゾンが策定した仕様は、5G関連の重要な技術部品のテストや検証のためのガイドラインとなるもので、チップセットベンダーやネットワークベンダー、携帯通信事業者などの関係各者はこの仕様に基づいて相互運用可能なソリューションを開発することなどが可能になるという。

ベライゾンは、同社が昨年結成した「5G Technology Forum」に参加するシスコ(Cisco Systems)、エリクソン(Ericsson)、インテル(Intel)、LG、ノキア(Nokia)、サムスン(Samsung)、クアルコム(Qualcomm)などの各社と協力してこの仕様作りを進めてきた。今後数年以内に5Gネットワークの提供開始を目指すベライゾンにとって、仕様の完成は重要な節目とされている。

CNETによると、ベライゾンはすでにニュージャージー、マサチューセッツ、テキサスの各州にある自社の拠点で5Gネットワークの試験運用をすすめており、また来年には一部の地域で商用展開を開始する計画も明らかにしているという。さらに同社は仕様の作成にあたり、韓国の大手通信事業者KT(KT Corporation)と摺り合わせを行ってきており、2018年の冬季五輪(平昌オリンピック)開催に合わせて5Gのサービス開始を目指すKTのネットワークにもこの技術が使われる可能性が高いという。

米携帯通信事業者では、AT&Tも2017年の実地テスト開始を視野に5G技術の開発を行っており、またスプリント(Sprint)も先月、カリフォルニア州サンタクララで行われたサッカー南米選手権コパ・アメリカの試合に合わせて、5Gのデモを行っていたという。

なお、この話題を採り上げたThe Vergeでは、今後2〜3年以内にG5の本格展開を開始できるとするベライゾンの考えに対して、強豪相手のT-モバイル(T-Mobile)幹部からは「2020年以降が現実的」との見方を示していることや、AT&Tが具体的な商用展開の開始時期を明らかにしていないことなども指摘している。

【参照情報】
Verizon is first U.S. carrier to complete 5G radio specifications: pre-commercial trials continue full steam ahead - Verizon
Verizon hopes to set 5G agenda with latest milestone - CNET
Verizon reaches 'key milestone' on the road to 5G - The Verge

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