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日本NI、1GHz帯域幅に対応し5G対応機器などの計測が可能なベクトル信号トランシーバー

2016.07.14

Updated by Naohisa Iwamoto on July 14, 2016, 06:12 am JST

日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は2016年7月13日、RF設計/テストに用いるベクトル信号トランシーバー(VST)の第2世代製品となる「NI PXIe-5840」を発表した。既存製品の5倍の帯域幅に対応しながら、接地面積の小型化も実現した。

同社の第2世代VSTである「NI PXIe-5840」は、無線のデバイスや機器の設計や計測、テストに用いられるVST製品で、オープンなプラットフォームであるPXIをベースにしたもの。同社の既存のVST製品は、PXI Expressの3スロットのモジュールきょう体を採用していたが、第2世代の新製品では2スロットに小型化した。きょう体には、周波数帯が9kHz~6.5GHzのベクトル信号発生器、ベクトル信号アナライザ、ユーザーによるプログラムが可能なFPGA、高速シリアル/パラレルインタフェースを組み込んだ。

既存のVST製品の計測帯域幅は200MHz帯域だったが、新製品ではこれを5倍の1GHz帯域に拡張した。これにより、5G(第5世代移動通信システム)やIEEE 802.11ac/axなど、広帯域を利用するシステムの機器やデバイスの計測、テストに利用できるようになった。EVM(エラーベクトル振幅)計測性能も従来比で2倍となる-50dBに対応し、IEEE 802.11acの要求を満たすという。またFPGAのサイズを拡大したことによる処理性能の向上と、計測用ソフトウエアの最適化により、従来の手法よりも最大10倍の速度で計測が行えるようになった。また、モジュールの小型化により、18スロットのシャーシ1台で8×8 MIMOのテストを行うことができる。

【報道発表資料】
NIがベクトル信号トランシーバの第二世代製品を発表、RF設計/テストに対する、より厳しい要求にも対応可能に

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。