NTTグループ、AI技術をクラウド上に実装して地域振興や介護など合同実証実験を開始

2016.07.26

Updated by Naohisa Iwamoto on 7月 26, 2016, 06:42 am JST

NTTグループの6社は2016年7月25日、共同でNTTグループのAI関連技術「corevo」(コレボ)を使った実証実験を開始すると発表した。実証実験では、コミュニケーションロボットを中心としたデバイス連携サービスを普及させ、「社会的課題の克服」や「産業競争力の強化」に取り組む。

corevoは、NTTが研究開発を続けてきたAI関連技術で、音声音響処理技術や機械学習技術、コミュニケーションロボットなど各種デバイスとのインタラクション技術を含むもの。corevoをクラウド上の共通基盤に実装し、NTTグループ各社が共用することで合同実証実験を実施する。2015年度までもcorevoを使ったロボット関連の実証実験を行ってきたが、各社の個別のトライアルだった。今回は、クラウド上に共通基盤として実装することで、NTTグループ各社がパートナー企業とともにコミュニケーションロボットを中心としたデバイス連携サービスとして利用する実証実験を行う。

グループ各社の役割は以下の通り。NTTは、クラウドを介して「corevo」関連技術をグループ各社およびパートナー企業に提供する。これらの技術を利用しながら、要素技術ごとの技術課題の抽出と改善を進める。NTTデータは、同社が提供する「クラウドロボティクス基盤」をベースに、corevo関連技術を実装して実証実験向けの共通基盤を提供する。

NTT東日本は、地域振興向けサービスの実証実験を行う。東京都新宿区内の店舗や主要スポットに設置させたコミュニケーションロボットをデジタルサイネージなどと連携させたサービスにより、地域振興への寄与を目指す。NTT西日本は、訪日外国人が増加する中で、英語圏以外の言語にも対応できる観光案内支援ソリューションの実証を実施する。

NTTコミュニケーションズは、介護施設のおける音楽や体操などのレクリエーション活動を支援するコミュニケーションロボットの実証実験を行うほか、小売業向けにはデパート内の案内支援の実証実験も実施する。NTTドコモは高齢者健康管理支援サービスとして、コミュニケーションロボットを利用する。地域拠点で健康データの登録の仕方をコミュニケーションロボットがガイドするほか、雑談対話によるコミュニケーションで健康管理を支援する方策も実証する。

【報道発表資料】
NTTグループのAI技術「corevo」を実装した共通基盤にてデバイス連携サービスの合同実証実験を開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。