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アップル(Apple)で開発中とされる次世代「Apple Watch」(「Apple Watch 2」 )について、携帯通信機能の追加が先送りされることになったとする情報筋の話がBloombergで米国時間18日に報じられた。

Bloomberg記事によると、アップルは今年中にリリースする「Apple Watch」の新機種に携帯通信機能を追加するべく、米国や欧州の携帯通信事業者と協議を行っていたものの、バッテリー消費量の増大といった問題が解決できず、結局追加を一時見送ることにしたという。また、アップルが「iPhone」なしでも「Apple Watch」を利用できるようにすることを最終的なゴールに、将来投入するスマートウォッチへの搭載を視野に入れて、バッテリー消費量の少ない携帯通信チップの研究を開始したとする話も紹介されている。

2015年4月に発売されたオリジナルの「Apple Watch」は、同年3月の発表以前から大きな注目を集めていたことなどもあり、初年度には推定1200万〜1300万台が販売されたとする外部の見積もりも一部で流れていた。しかし、オリジナルの発売以降新機種は投入されておらず、またスマートウォッチ全体に対する消費者の関心低下などの影響もあり、今年4-6月期の販売台数は前年同期比55%減の160万台に縮小していたとする調査結果が7月にIDCから発表されていた。

なお、今年中の出荷が見込まれる「Apple Watch 2については、新型プロセッサやGPS、気圧計の搭載、防水機能の追加などを予想するKGIセキュリティーズ(KGI Securities)アナリストのミン・チー・クオ(Ming-Chi Kuo)氏のレポートがリリースされていた。またアップルが例年9月に行っている新商品発表会に関して、今年は同イベントが9月6日または7日に実施され、そのなかで発表された「iPhone」や「Apple Watch」の新機種が9月16日に発売となる可能性が高いとする予想も同レポートで示されているという。

【参照情報】
Apple Hits Roadblocks in Cutting Watch Ties to iPhone - Bloomberg
The next Apple Watch reportedly won't have cellular connectivity - Engadget
Apple tried and failed to add cellular connectivity to the next Apple Watch, says report - The Verge
Apple’s Watch Outpaced the iPhone in First Year - WSJ
Apple Watch sales are down 55% - CNN

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