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アプリックス、フィルム型Beaconを開発しポスターや中吊り広告へ用途を拡大

2014.03.04

Updated by Naohisa Iwamoto on March 4, 2014, 16:53 pm JST

アプリックスIPホールディングスは2014年3月4日、厚さ0.8mmの「極薄フィルム型Beacon」を開発したと発表した。ビーコンは、無線でスマートフォンなどと情報をやり取りできる装置で、タッチせずにプッシュ型の情報配信などが可能。極薄フィルム型Beaconの開発により、ポスターや電車の中吊り広告などをスマートフォン向けのO2Oツールに利用できる環境が整う。

▼アプリックスの極薄フィルム型Beacon(左)と、ポスターへの適用例20140304_aplix001.jpg

アプリックスは、ビーコンを作るための独自開発のBeaconモジュールをすでに提供し、O2Oソリューションなどで利用が始まっている。この技術に支援企業の最新技術を導入して、Beaconモジュールの機能を超薄型に仕立て上げたのが極薄フィルム型Beaconだ。薄型でポスターや中吊り広告に仕込めるようになったことと、近くを通るだけでビーコンの情報を受信できる機能とを併せて、新しい用途を提供する。例えば、前を通るだけで情報をプッシュするポスターや、電車の乗り降りのタイミングでクーポンをスマートフォンに表示させられる中吊り広告など、これまでにない広告媒体を創出できる。

極薄フィルム型Beaconは、既存のBeaconモジュールと同様、セキュリティ機能や不正アクセス防止機能を備える。センサー連携、データストレージ機能などを実現する双方向通信も可能だ。極薄フィルム型Beaconは、東京ビッグサイトで2014年3月4日~7日に開催される「リテールテックJAPAN」のアプリックスブースで展示される。

【報道発表資料】
極薄フィルム型Beaconを開発 ~ ポスターや中吊り広告から情報発信を可能に ~

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。