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IoTの事例を地図上で検索、「IoTユースケースマップ」β版をRRIが公開

2016.10.07

Updated by Naohisa Iwamoto on October 7, 2016, 06:58 am JST

ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI、会長:日本機械工業連合会会長、東芝相談役岡村正氏)は、日本のIoTユースケースを地図上にプロットして情報を共有する「IoTユースケースマップ」の作成を手がけている。10月5日に、そのβ版が公開された。

▼ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)の「IoTユースケースマップ β版」(http://usecase.jmfrri.jp/20161006_rri001

IoTユースケースマップのβ版では、2015年と2016年のものづくり白書(閣議決定白書)の掲載事例をベースにして、抽出したIoTのユースケースをマッピングした。公開時点では34のユースケースを地図上にプロット。「開発工程」「遠隔監視/工場間連携」「サプライチェーン/ものづくり支援」などの用途別で絞り込む機能や、キーワードで検索する機能を備える。詳細では、各ユースケースの「実現した内容」「効果およびメリット」を示す。

ユースケースマップの作成の背景としては、2016年4月の経済産業省とドイツ経済エネルギー省の共同声明をベースに、RRIとドイツのプラットフォームインダストリー4.0がIoT/インダストリー4.0について協力する共同声明を結んだことがある。ドイツではIoTのユースケースをオンラインマップにプロットする形で一般公開している。RRIでは、日独の製造業のIoT推進の取り組みの協調性を示すことも含めて、日本のIoTのユースケースを共有する仕組みを構築した。今後、さらに日本のIoTのユースケースを収集するほか、日本の事例の世界への周知にも役立てたい考えだ。

【報道発表資料】
「IoTユースケースマップ」のβ版公開について

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。