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情報流通市場の商用開始、スモールスタート支援--IoT活用の基盤が着々と整備

2016.10.28

Updated by Naohisa Iwamoto on October 28, 2016, 06:38 am JST

センサーの情報を使ってIoT活用によるビジネスを推進したい。そんなときに、困ることがある。例えば、センサーのデータを集めるためのインフラ整備や実際のセンサーの配布をどうするかといった問題であったり、システムやアプリケーションをトライアンドエラーによって最適化させるためのリソースの問題であったりする。こうした困難を解決するようなIoT活用基盤を提供するニュースが相次いだ。

IoT情報を取引する流通市場がスタート

必要なセンサー情報などを、目的に適した形で入手できる「IoT情報の流通市場」がスタートする。エブリセンスジャパンが2016年10月27日、商用提供を開始した「情報交換市場サービス EverySense」がそれだ。IoTの生データと、それを利用するための希望条件をマッチングさせ、データ売買を仲介するサービスで、同社によれば世界初のIoT情報流通プラットフォームだという。対象となるのは、世界中のあらゆるセンサーが持つ情報(データ)と、事業開発や新サービス、学術研究に取り組む企業・研究機関だ。

エブリセンスジャパンでは、情報交換市場の立ち上げに賛同して早期活性化に協力するローンチカスタマーを発表した。IoT情報流通エコノミーに積極的に関与をめざす先進的ユーザー群であり、早期に知見を獲得し情報流通の社会基盤化を目指す。

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当初のローンチカスタマー20社・団体は以下の通り。

●デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム●さくらインターネット●エスキュービズム●ベイシスイノベーション●イード●ユニファ●オプティマイザー●Z-Works●インフォコーパス●インフォコム●ブロードバンドタワー●光電製作所●かもめエンジニアリング●青葉電子●NPO法人医療福祉クラウド協会●名古屋大学未来社会創造機構●京都大学学術情報メディアセンター・ネットワーク研究部門●一般財団法人インターネット協会●日本学術振興会産学協力研究委員会 -インターネット技術第163委員会-●一般財団法人リモート・センシング技術センター

IoTシステムをアジャイル的手法で開発

IoTを活用したシステムやアプリケーションを、小さく作って高速に回転させる手法で、いち早く最適化して価値を生み出す。そんなプロセスをサポートするサービスがKDDIから提供される。「KDDI IoTクラウド Creator」と呼ぶIoTクラウドサービスで、12月以降に提供を始める。

KDDI IoTクラウド Creatorは、顧客企業のシステムやアプリケーションの開発や構築、運用開始から改善作業までを、KDDIの開発チームが徹底してサポートするサービス。当初は機能を絞り込んだシステムでスモールスタートさせる。その後は、最短2週間という短い周期で開発から評価、改善までの工程を高速で回転させるアジャイル開発手法を採る。

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また、KDDIが持つIoTに特化したクラウド上の独自開発基盤を活用して、設備面での充実も図る。アプリケーション開発基盤のほか、IoT機器と通信するゲートウエイ、データを蓄積するデータ基盤、管理者向け管理コンソールなどが含まれ、個別にIoTシステムを開発するよりも効率的な開発が可能になるという。

【報道発表資料】
IoT情報流通市場「EverySense」ローンチカスタマー20社発表
ともに"気づく、変える、生み出す"IoTクラウドサービス「KDDI IoTクラウド Creator」を提供開始!

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。