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5GAG、モバイルエッジコンピューティングとOpenShiftコンテナプラットフォームをテーマに勉強会を開催

2016.12.21

Updated by Asako Itagaki on December 21, 2016, 11:14 am JST

来る1月20日、5G時代のアプリケーションを研究するデベロッパーグループ「5Gアプリケーション研究会(以下5GAG)」は、第4回勉強会を開催する。 Red Hat APAC Office of Technology チーフテクノロジスト 杉山秀次氏が登壇し、OpenShiftコンテナプラットフォームの5G環境におけるモバイルエッジコンピューティングへの適用について語る。

低遅延という5Gの特性を生かし、よりリアルタイム性の高いアプリケーションを実装するために欠かせないのが、基地局や通信局舎などよりユーザーに近い場所にエッジノードを置アプリケーションやデータ処理を行うことで通信時間による遅延を短縮するエッジコンピューティング技術だ。大規模データセンタ環境での仮想化とは異なり、スペースが限られた環境での仮想化が必要とされるため、仮想化の高密度化とクラウドネイティブな実装スピードが求められている。

仮想化技術の動向としては、通信業界が中心にすすめているOpenStackを核としたNFV化の流れの一方で、クラウド領域では仮想化密度の高いコンテナ型仮想化のDockerを管理するフレームワークとして、Googleがオープンソースとして公開したKubernetesが急速に注目を集めている。Red Hatが提供するOpenShiftは、DockerとKubernetesの上に成立したオープンソースのPaaS環境である。

5GAGではこれまで5G時代のバックホール技術、無線アクセス技術、ブロックチェーンによる分散レッジャーの可能性について議論してきた。今回の研究会ではOpenShiftコンテナプラットフォームの5Gモバイルエッジ コンピューティングへの適用可能性についてディスカッションする。

▼第3回勉強会の様子(写真提供・devcafe.org

「モバイルエッジコンピューティングとOpenShiftコンテナプラットフォーム」★5Gアプリケーション研究会(5GAG) 第4回

講師 : 杉山秀次氏(Red Hat APAC Office of Technology チーフテクノロジスト)
日時 : 2017/01/20 (金) 19:00 ~ 21:30
定員 : 40人
会場 : devcafe@INFOCITY(東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル16F)
主催 : 5GAG(5Gアプリケーション研究会)
参加費: 無料
申込み: https://atnd.org/events/84389

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。