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④研究の視野はこうして広がった

2017.04.20

Updated by Masato Wakayama on April 20, 2017, 13:22 pm UTC

1984年に開かれた数学の国際会議に関連して、当時30代であった若山は招待講演を行った。その内容は大きな拍手をもって迎えられたが、他の大物研究者がほぼ等しい内容を既に論文として発表していたことを知る。これは若山に大きな落胆を与えたが、同時に彼の人生におけるターニングポイントともなった。純粋数学はその性質上、孤立した環境で研究がおこなわれることが多い。しかし数学を広げるためには積極的に他と交わることが必要であるとこの事件で実感したと若山は言う。

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九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所 教授 若山正人の語る「価値創造プロセスを革新するための手法」#4
2015年8月28日(金)19:30~22:00
九州大学理事・九州大学マス・フォア・インダストリ研究所 教授 若山正人(わかやま まさと)
http://scholar.tokyo/

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若山 正人(わかやま・まさと)

九州大学 理事・副学長。マス・フォア・インダストリ研究所 教授。代数学・幾何学・解析学が交わる現代数学の研究領域である表現論、とくにその整数論・ゼータ関数、数理物理への応用研究が専門。加えて10年ほど前より、数学の産業応用とそれに関わる人材育成に強い関心をもち、2011年には、わが国初の産業数学の研究所である九州大学マス・フォア・インダストリ研究所(文部科学省共同研究・共同利用拠点)の創設に関わる。「絶対カシミール元」、「技術に生きる現代数学」(岩波書店)などの著書・編著書のほか、学術誌Pacific Journal of Mathematics for Industryや叢書Mathematics for Industry(Springer)の編集長をつとめている。近年は、量子計算機の基盤となる量子光学における物理モデルのスペクトル解明への表現論からの探求とその数論的側面の考察に従事している。