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下半身麻痺のラットをヒトの幹細胞で治療する

2017.12.08

Updated by WirelessWire News編集部 on 12月 8, 2017, 07:00 am JST

イスラエル工科大学(テクニオン)のShulamit Levenberg博士のチーム「Levenberg Lab」が、ヒトの幹細胞を使って歩行障害のラットを歩けるようにしようとしている。

幹細胞とは、生体の組織や臓器になる「素」となる細胞で、自己複製する能力と様々な細胞に分化する能力を持つ特殊な細胞である(「幹細胞ハンドブック」科学技術振興機構)。

切断されたラットの脊髄を接続する組織を育てるために、ヒトの口から採取した幹細胞を使って人工的に増殖させた神経を移植した。感覚機能と運動機能の回復が目的だが、3週間後に42%のラットが、後脚で体重を支えることに改善を示し、75%のラットに後脚と尾が刺激に反応を見せるようになったという。移植されなかった対照群のラットには全く改善は見られなかった。

ヒトの脊椎損傷治療への応用にはまだまだ長い時間が必要としながらも、当然のことながら研究の目的はこちらにある。

【参照情報】
Implantation of 3D Constructs Embedded with Oral Mucosa-Derived Cells Induces Functional Recovery in Rats with Complete Spinal Cord Transection
Israeli scientists use stem cells to help disabled rats walk again
Paralyzed Rats Can Walk Again After Israeli Scientists Inject Human Stem Cells

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