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ゲームの恩恵

2018.01.10

Updated by WirelessWire News編集部 on 1月 10, 2018, 07:00 am JST

「ゲーム脳の恐怖」という大学教授による書籍が話題になった時期がある。同書によれば、テレビゲームをやる子供の脳は機能が落ちるということらしい。我が子がゲームばかりやるのを不安に思う親の気持ちに響いたのだろう。

一方、いわゆる「脳トレ」というのもある。上述の書籍と同じくらいの時期に発売されたニンテンドーDSの人気アプリで、ゲームをすることで脳のトレーニングになると多くの人が信じた結果だろう。

ゲームが脳に好影響を及ぼすという研究は各国でいろいろ行われている。

ゲーマーは学習能力に長けている
ルール大学ボーフム(ドイツ)で、ゲーマーと非ゲーマーの学習能力を気象予測タスクというタスクを課すことで比較。ゲーマーの方が早く学ぶことが分かった。

高齢者の脳に良いテレビゲームがある
モントリオール大学(カナダ)では55歳から75歳の人々にスーパーマリオ64など3次元的な表現のゲームをしてもらい、認知症の症状改善やアルツハイマー予防などに効果がありそうだという研究が行われている。

ポケモンGOは社交性に課題がある人を助けてくれる可能性あり
ゲームは内向的な人のものという印象があるが、ポケモンGOのような拡張現実(AR)とGPS利用の屋外型ゲームは、外向的な人ほど上手にプレイするという研究がブリティッシュコロンビア大学(カナダ)で行われている。社会不安障害などの症状改善に役立つ可能性があるという。

アクションゲームで脳の認知能力が拡大
ジュネーブ大学(スイス)ではこれまで行われたゲームと知覚、注意、反応時間などとの相関を調べた各国の研究、15年分を分析して、ゲーマーの認知能力の大幅な改善は明らかだと結論づけている。

一方、現在、WHO(世界保健機構)は、ゲーム中毒のような状態になることをゲーム障害(gaming disorder)と定義して、明確に病気(精神障害)の一種に分類しようとしている。ゲームに熱中して、個人、家庭、社会、教育、職業、あるいは他の重要な機能分野に重大な障害をもたらす行動パターンが1年ほど持続する症状がゲーム障害だ。2018年からこの病気に国際的な分類コードが付与されることになり、各国の患者数などが調査公表されるようになるかも知れない。過ぎたるは及ばざるがごとし、ということだろう。

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