capture image: Percepto Autonomous Drones(Percepto - Autonomous Drones)
ヘビーデューティーな産業用自律式AIドローン「Sparrow」
2018.01.11
Updated by WirelessWire News編集部 on January 11, 2018, 07:00 am JST
capture image: Percepto Autonomous Drones(Percepto - Autonomous Drones)
2018.01.11
Updated by WirelessWire News編集部 on January 11, 2018, 07:00 am JST
「ストックホルム国際平和研究所」のレポートによると、1985年から2014年に世界で輸出入されたドローン(UAV:無人機)の輸出額の60.7パーセントはイスラエル発(「The numbers behind the worldwide trade in drones」)とされている。この中には軍事用も含まれるが、昨今のドローンは民生用、娯楽用も増えてきている。
例えば、イスラエルの「Percepto社」(2013年設立)の「Sparrow(雀)」は、産業用のAIドローンである(「Percepto Autonomous Drones」)。
プロペラは4翼4基、対角線が約1m、重さ8.5kg、フル充電で約40分間飛行可能、最高速度は時速75km、2kgの荷物を運ぶことができる。石油や天然ガスの生産設備、精製設備、発電所、大規模工場、港湾設備などで、監視や検査などを行わせるためのドローンで、遠隔操縦も可能だが、基本的には自律的に飛行するよう設計されている。過酷な環境で、人手を介さずにミッションをこなせるドローンとなっている。
雨天でも利用可能なように防水加工が施され、カメラ2台は昼夜を問わず監視や位置確認が可能。AIやマシンビジョンなどの技術が組み合わされており、手間要らずで勝手にパトロールしてくれるようになっている。豪雨や積雪、粉塵などの悪条件に耐えるように設計されているという。
人の手を介さずにオペレーションするために、ドローン本体とともに、基地(ベースステーション)が作られている。TVの「サンダーバード」や「ウルトラセブン」に登場する基地のように、Sparrowを収納する大型のケースのようなベースステーションは、飛び立つ前に屋根が左右に開く。昼夜を問わず、離陸も飛行も自律的に行って、監視ミッションを終えると、ベースステーションに戻り、着陸すると屋根が閉まって格納される。格納後は、脚の部分から充電が行われる。
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