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自動運転のセキュリティに関連した海外メディアの報道 2018年4月第2週

2018.04.13

Updated by Wataru Nakamura on April 13, 2018, 14:15 pm JST

カランバ・セキュリティ、新たに1000万ドルの資金を調達【Venture Beat】
自動車向けにエンドツーエンドのサイバーセキュリティソリューションを提供するイスラエルのカランバ・セキュリティが、シリコンバレーのウエスタン・テクノロジー・ファームから1000万ドルの資金を調達。これまでに2700万ドルを調達しているカランバは、創業から2年で17社の自動車関連OEMや1社のティア1(一次)サプライヤーと連携している。同社の製品ポートフォリオは現在、チップレベルではARMやインテル、PowerPC、Infineon、OS/スケジューラレベルではQNX、Linux、その他様々なRTOS、AUTOSARプラットフォームと統合されている。

原文:Karamba Security Secures Additional $10 Million in Funding Round

NTU、自動車のサイバーセキュリティソリューション開発でDesay SVと提携【Asian Scientist】
シンガポールの南洋理工大学(NTU)が、自動車エレクトロニクス企業のDecay SV オートモーティブとの提携を発表。両者は車内インフォテイメントや先進運転支援システムなどの自動車エレクトロニクスをサイバーセキュリティ面でより安全にする技術の開発で協力する。

原文:NTU Partners Desay SV For Automotive Cybersecurity R&D Read more from Asian Scientist Magazine

自動車向けチップの組み込み式セキュリティ【Semiconductor Engineering】
Semiconductor Engineeringのテクノロジーエディターであるジェフ・ドルチ氏が自動運転車のセキュリティの現状や将来について言及。同分野のセキュリティリスクが今後ますます高まるなかで、現時点で取れる最善の策について、「サイバーセキュリティを念頭に置いた自動車向けチップやサブシステム、システムの開発を行うこと」と指摘している。

原文:Built-In Security For Auto Chips

自動車業界が直面するサイバー攻撃の脅威【Irish Times】
2015年、2人のセキュリティ専門家によってリモートハッキングできることが示された「ジープ・チェロキー」は140万台のリコールを余儀なくされた。調査会社IHSマークイットは、これによりメーカーのフィアット・クライスラーには4550万ドルのコストがかかったと見積もっている。とはいえ、このような何らかのハッキングへの脆弱性はジープに限らず、フォードやGM、トヨタ、フォルクスワーゲンなどの自動車でも指摘されている。

原文:Motor industry faces growing threat of cybersecurity attacks

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。