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AI Smart Traffic Demo(cloudiankk)

交通量計測をカメラ接続した「エッジAI」で容易に、クラウディアン

2018.09.14

Updated by Naohisa Iwamoto on September 14, 2018, 06:25 am UTC

手間やコストがかかる交通量計測をカメラ画像とAIによる分析で容易に実行できるようにする。そうしたソリューションが、AI/IoT用エッジコンピューティング装置「CLOUDIAN AI BOX」などを手がけるクラウディアンから提供される。

クラウディアンが提供するのは交通量自動計測機能を搭載した「Smart Traffic」(スマート・トラフィック)のベータ版。同社はデータ生成の現場であるエッジでAI処理を行えるAI/IoT用エッジコンピューティング装置のCLOUDIAN AI BOXを開発しており、その第1号ソリューションとしてSmart Trafficの提供を開始する。

CLOUDIAN AI BOXは、高速計算処理用GPUとLTE/Wi-Fi通信機能を内蔵するほか、カメラ接続機能も備えている。そのためCLOUDIAN AI BOX単体で、接続したカメラからの映像をエッジでAI処理し、交通量を計測した上で、計測結果をサーバーなどに送信できる。エッジAIのSmart Trafficを利用することで、設置場所や固定通信回線手配を気にすることなく、既存または新規設置ビデオカメラ映像だけで交通量計測が可能になる。

Smart Trafficは、具体的にはディープラーニングによる画像認識を用いて車両の自動分析を行う。まず、画像認識で車両を検出し、さらにバスなどの大型車両と小型車両を自動認識する。その上で同社が開発した映像に写る走行車両画像の追跡技術により、車線別に走行車数と平均速度を測定するという具合だ。

これまでの交通量計測の手法では、人手によるカウンターを用いた計測では人員を動員するコストがかかり、継続的な調査や災害時などの緊急調査への対応が難しかった。センサーによる計測では、センサー設置コストとの兼ね合いから走行車両の追跡が難しかった。画像認識を用いた計測でも、直進道路では一定の成果が得られても、交差点などで車両の影に他の車両が入ってしまうようなケースでは正確な測定がしにくかった。Smart Trafficでは、ディープラーニングの技術とエッジで処理ができるハードウエアを組み合わせることで、従来手法よりも低コストで正確な交通量計測が可能になるという。

【報道発表資料】
クラウディアン、「交通量自動計測機能」を AI BOXに搭載するベータ版製品を提供開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。