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NovaVision CEO「AIは中国の医療格差を是正する」 ほか

AI News December 1st week,2018

2018.12.06

Updated by Wataru Nakamura on December 6, 2018, 07:00 am JST

クアルコム、AIスタートアップ投資に1億ドル規模のファンドを設立【Reuters】
クアルコムは米国時間11月28日、AI技術に携わるスタートアップへの投資にフォーカスする1億ドル規模のファンド設立を発表。新たなファンド「Qualcomm Ventures AI Fund」は、自動運転やロボット、機械学習プラットフォームなどの技術に投資するもので、最初の投資先には顔や身体、物体などの認識技術を開発するエニー・ビジョン(AnyVision)が選ばれている。

原文:Qualcomm sets up $100 million fund to invest in AI startups

中国AIベンチャーのAibee、シリーズAラウンドで6000万ドルを調達【China Knowledge】
中国AIベンチャーのアイビー北京インテリジェントテクノロジー(Aibee Beijing Intellligent Technology:以下、アイビー)は先ごろ、新たに6000万ドルを調達。また、同社はアリババの研究部門「DAMO(達摩院)」の元責任者である朱胜火氏を機械学習部門の研究開発責任者として採用したことも明らかにした。アイビーは小売事業者向けのコンピュータービジョンや音声認識、画像認識、ビッグデータ分析などの技術を開発しており、創業から1年ですでに総額1億ドルを調達している。

原文:AI startup recruits former Alibaba research head and raises USD 60 mln in funding

NovaVision CEO「AIは中国の医療格差を是正する」【CNBC】
CNBCが広州で開催した「East Tech West」カンファレンスのなかで、ヘルスケア複合企業ノヴァヴィジョン(NovaVision)のジム・ワンCEOが「医療AIは将来的に中国の農村部と都市部のヘルスケア格差を改善する」と語った。ワンCEOによれば、中国国内では、すでに農村部の医者たちをサポートするためのAIのトレーニングが開始されているという。

原文:A.I. will equalize health care in China, NovaVision CEO says

銃犯罪解決に新たなAI分析技術【Phys.org】
ノーサンブリア大学のマテオ・ガリダビーノ博士が、キングス・カレッジ・ロンドン、ローザンヌ大学などの研究者とAIを活用した新たな科学捜査の可能性について「Royal Society of Chemistry's Analyst」誌で発表。同博士らによれば、射撃残渣(拳銃を発砲したとき発砲した人の体や衣服に重金属類が付着すること)の分析に機械学習を利用することで、使用された弾薬や銃の特定など、銃犯罪の解決につながるより詳細なデータが得られる可能性があるという。

原文:Artificial intelligence could help crack previously unsolvable murder cases

アマゾン、AI実装のための新型チップ「AWS Inferentia」を発表【Venture Beat】
アマゾンは米国時間11月28日、AWSが独自開発した機械学習用チップ「AWS Inferencia」を発表。同チップはTensorFlow、PyTorchなどの主要な機械学習フレームワークをサポートし、EC2のインスタンスタイプやアマゾンの機械学習サービスSageMakerに対応する。

原文:Amazon unveils AWS Inferentia chip for AI deployment

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。