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香港AIスタートアップ、わずか21日で新薬を設計 ほか

AI News September 2nd week,2019

2019.09.12

Updated by Wataru Nakamura on September 12, 2019, 16:00 pm JST

対局5000回、マイクロソフトの「Suphx」AIが麻雀でトッププレイヤーに【Venture Beat 8/30】
マイクロソフトが開発したAIシステム「Suphx(Super Phoenixの略)」が、オンライン麻雀プラットフォーム「天鳳」に参戦。4ヶ月で5000回以上の対局をした後、10段という最高ランクに達したという。ユーザー数30万人の同プラットフォームにおいて、これまで10段に達したことがあるのは180人だけで、AIシステムでは初だという。

原文:After 5,000 games, Microsoft’s Suphx AI can defeat top Mahjong players

途上国のアーバンファーミングを一変させ得る画期的なAI技術【Forbes 9/1】
イスラエルのアグテック・スタートアップであるシード(Seedo)は完全自動の屋内栽培技術によって画期的なアーバンファーミングを可能にしている。同社の栽培デバイスは小型冷蔵庫ほどのサイズで、AIアルゴリズムが最適な水や光の状態をコントロールし、果物や野菜、花、ハーブなどを栽培できるという。

原文:Combining Artificial Intelligence With Urban Farming Can Be A Game Changer for Developing Countries

香港AIスタートアップ、わずか21日で新薬を設計【Forbes 9/2】
香港AI製薬スタートアップのインシリコ・メディシン(Insilico Medicine)は9月2日付の「Nature Biotechnology」誌に掲載された研究の中で、AIによって線維症治療に役立つ可能性がある分子を設計したことを明かした。同社の深層学習システム「GENTRL」はわずか21日で有望な分子を設計しており、低コスト・短期間で新薬を開発できる可能性を示している。

原文:This Startup Used AI To Design A Drug In 21 Days

AIスタートアップの依図テクノロジーズ、中国版NASDAQへの上場を検討【9/3】
中国AIスタートアップの依図テクノロジーが、中国版NASDAQとも呼ばれる上海の新たな株式市場「STAR Market(科創板)」への上場を検討しているという情報筋の話をBloombergが報道。2012年にMIT出身のLeo Zhu氏が創業した依図は、顔認識や画像認識、音声認識などを活用したセキュリティソリューションを提供しており、評価額は23億7000万ドルとなっている。

原文:AI Startup Yitu Seeks IPO on China’s New Tech Board

AIスタートアップのセンスタイムの評価額が75億ドルを突破【Bloomberg 9/5】
中国AIスタートアップのセンスタイム(SenseTime)の評価額が今年、ソフトバンクグループなどからの投資を確保した後に75億ドルを超えたことを同社の徐立CEOが明らかにした。顔認識からロボット配送まで様々なAI関連事業に携わる同社はこれにより世界最大のAIスタートアップとなったものの、株式上場については急いではいないという。

原文:CEO of Leading AI Startup SenseTime Says Valuation Has Passed $7.5 Billion

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。