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セキュリティ専門家が指摘「Tik Tokアプリのデータ収集は他のSNSと同様」(他2本)

Cyber Security News August 1st week,2020

2020.08.07

Updated by Wataru Nakamura on August 7, 2020, 16:00 pm JST

セキュリティ専門家が指摘「Tik Tokアプリのデータ収集は他のSNSと同様」【Newsweek 8/3】
中国政府への情報漏えいの可能性をめぐって米国のトランプ政権が国内での使用禁止措置を検討している中国製動画アプリ「Tik Tok」について、サイバーセキュリティ専門家のBaptiste Robert氏が新たな報告書をリリース。「Tik Tok」のコードを分析し、このアプリが端末へのダウンロード後に記録・送受信しているデータを調査したこの報告書によれば、「Tik Tok」は5分毎にユーザーの端末や言語、地域、アプリのビルド番号やIDコードなどを情報をサーバーとやりとりしているものの、これは他のほとんどのアプリにも言えることだという。Robert氏はこのアプリについて「ログをアップロードする際、不審な動きがなかったのは最大の発見」とし「このログにはパーソナルデータや少なくとも不自然に思えるデータが含まれていない」と語っている。

原文:TikTok App's Data Snooping Similar to Facebook or Snapchat, Cyber Expert Says

Twitterの大規模ハッキング事件、主犯はフロリダのティーンネイジャー【The Verge 7/31】
米FBIとフロリダ警察当局らは現地時間7月31日、Twitter史上最大のハッキング事件の首謀者としてフロリダ州タンパのGraham Clark容疑者(17)を逮捕。また、同州オーランドのNima Fazeli容疑者、英国在住のMason Sheppard容疑者(22)も共犯の疑いで逮捕された。この事件では、バラク・オバマ前米国大統領やジョー・バイデン民主党大統領候補、ビル・ゲイツ、イーロン・マスク、カニエ・ウェストなど多くの著名人のアカウントがTwitterの内部管理ツールを通じて乗っ取られ、ビットコイン詐欺に利用されていた。主犯のClark容疑者は、TwitterのIT部門の社員になりすまして社内の従業員から認証情報を取得し、アカウントの乗っ取りに利用したという。

原文:Three people have been charged for Twitter’s huge hack, and a Florida teen is in jail

中国のハッカー、バチカン市国のコンピューターシステムに侵入か【Tech Radar 7/30】
中国政府と関係するハッカーが、バチカン市国のコンピューターシステムやEメールサーバーをハッキングし、情報収集やフィッシング詐欺などに利用したという話を新たな報告書が伝えている。政府関連のサイバー犯罪に特化したセキュリティ企業のRecorded Futureがリリースしたこの報告書によれば、これらのハッカーによる攻撃は2020年5月に開始され、香港のカトリック教会なども標的になったという。このような攻撃の中には、ハッカーがバチカン市国国務省長官の執務室からのメッセージを装ってフィッシング詐欺を仕掛けたケースもあった。

原文:Chinese hackers may have attacked the Vatican

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。