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新型コロナウイルスのワクチン配布に活用されるロケーション技術(他2本)

DX News December 2nd week,2020

2020.12.09

Updated by Wataru Nakamura on December 9, 2020, 17:21 pm JST

新型コロナウイルスのワクチン配布に活用されるロケーション技術【Fierce Healthcare 11/20】
米モデルナ(Moderna)やファイザー(Phizer)などが新型コロナウイルスワクチンの実用化を近づけていく中で、これらのワクチンを効果的に配布するためのGIS(geographic information system、地理情報システム)マッピングソフトウェアやロケーション・インテリジェンス(地理空間データを分析し、予測や意思決定に役立てる技術)に注目が集まっている。米ミネソタ州カールトン郡では、新型コロナウイルスワクチンを効果的に配布するためにエスリ(Esri)というGIS関連企業のマッピング/ロケーション・インテリジェンスソフトウェアを活用する計画で、インフルエンザワクチンによるテストでは、過去数年に比べて3倍の効率で住民のワクチン接種が実現したという。

原文:How mapping technology and location intelligence will help COVID-19 vaccine distribution

マスターカード、ディーキン大学とオーストラリア郵便局とのデジタルIDトライアルを拡大【ZDNet 11/25】
マスターカードは先ごろ、同社がオーストラリア郵便局(Austraria Post、AP)および現地のディーキン大学と進めるデジタルIDサービスのトライアルを拡大すると発表。マスターカードでは、デジタルとリアルの両世界においてスピーディーで安全なID認証を可能にする非中央集権的なデジタルIDサービスの開発を目指しており、2019年12月からこのサービスを試験的にディーキン大学で導入していた。新たなトライアルではこのデジタルIDサービスとオーストラリア郵便局のサービスとの統合を進めるという。

原文:Mastercard expands digital ID trial with Deakin and Australia Post

オハイオ州ウィクリフの公立学校、新型コロナウイルスの接触者追跡に独自のウェアラブル端末を導入【news5 cleveland 12/3】
オハイオ州ウィクリフのハイスクールでは、Bluetooth搭載のIDバッジやキーフォブを学生の接触追跡に活用している。ニュージャージー州のVolan Technologyという企業が開発したこのシステムは、学生の新型コロナウイルス陽性者との濃厚接触を素早く感知するためのもので、ジオフェンシング技術によって学内でのみ機能するという。

原文:Wickliffe schools using wearable Bluetooth devices for COVID-19 contact tracing

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。