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米大規模ハッキングの震源地となったSolarWinds、トランプ政権の元サイバーセキュリティ責任者と契約(他2本)

Cyber Security News January 2nd week,2021

2021.01.15

Updated by Wataru Nakamura on January 15, 2021, 07:00 am JST

世界で病院を標的にしたサイバー攻撃が急増(Check Point Research報告)【Infomation security buzz 1/5】
イスラエルのチェックポイント・リサーチ(Check Point Research)が先ごろリリースした報告書によれば、世界の医療機関へのサイバー攻撃は2020年11月からの2カ月間で45%増加。これはその他のあらゆる業界の増加ペースの2倍だったという。チェックポイントの専門家は医療機関がハッカーらの標的となっている理由について「オペレーション停止が致命的な影響を及ぼす病院を標的にすれば容易に(ランサムウェアの)身代金を得られるため」と説明している。

原文:Cyber-attacks On Hospitals Spike By 45% Worldwide

米チケット販売大手のTicketmaster、競合へのハッキングで1000万ドルの罰金【Threat Post 1/4】
米チケット販売大手のチケットマスター(Ticketmaster)は先ごろ、競合であったソングキック(Songkick)の元従業員を雇って同社のシステムをハッキングしたことを認め、1000万ドルの罰金を支払うことで合意した。米司法省によれば、チケットマスターの幹部はソングキックの認証情報を不正利用して同社のシステムに侵入し、チケット販売に関するリアルタイムデータや発券に関わる作成中のウェブページなどを盗み見ていたという。

原文:Ticketmaster Coughs Up $10 Million Fine After Hacking Rival Business

米大規模ハッキングの震源地となったSolarWinds、トランプ政権の元サイバーセキュリティ責任者と契約【Reuters 1/8】
米ネットワークソフトウェア企業のソーラーウィンズ(SolarWinds)は現地時間1月7日、米国土安全保障省(DHS)傘下のサイバーセキュリティ・インフラストラクチャー・セキュリティ庁(CISA)の元責任者であるクリス・クレブス氏とのコンサルティング契約を発表。クレブズ氏は2020年の米大統領戦のセキュリティなどを担当した人物。ソーラーウィンズについては、同社のソフトウェアが多くの政府機関や民間企業を巻き込む大規模ハッキング事件のきっかけとなったことで、貧弱なセキュリティ体制が非難を受けていた。

原文:Hacking victim SolarWinds hires ex-Homeland Security official Krebs as consultant

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。