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ハイテク業界でのローカル5G導入が進む台湾(他2本)

5G News April 1st week,2021

2021.04.06

Updated by Wataru Nakamura on April 6, 2021, 07:00 am JST

ベライゾン、欧州で初のローカル5G契約を英国で獲得【Bloomberg 4/1】
米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズは先ごろ、英港湾事業者のAssociated British Ports Holdingsとサウザンプトン港へのローカル5G導入に関する契約を獲得。同社は昨年ロンドンにショールームを開設するなど、海外での法人顧客獲得に意欲を示していたが、今回の契約が欧州で初のローカル5G契約となる。ノキアとの協力で配備される新たなローカル5G網は、サウザンプトン港の通信のデッドスポットを解消し、将来的にはドローンを活用したメンテナンスチェックなどの新たなシステム導入にも活用されるという。

原文:Verizon Beats Out European Carriers to Run 5G at U.K. Freeport

世界のローカル5G向け基地局、2027年までに156万基に(英調査会社予測)【Mobile Europe 3/30】
英Rethink Technology Researchの新たな研究「RAN Research」によれば、世界のローカル5G向け基地局の総数は2020年の1945基から2027年には156万基まで増加すると見積もられている。2027年の5G基地局全体では1388万基という見積もりが出されており、ローカル5G向け基地局はこの10分1以上を占める計算になる。またこれに伴ってローカル5G網のデータトラフィック量も急増する見込みで、2020年の月間5万1115エクサバイトから、2027年には月間7746万エクサバイトまで拡大すると試算されている。

原文:1.56 million private 5G cells deployed by 2027

ハイテク業界でのローカル5G導入が進む台湾【Light Reading 3/30】
台湾通信事業者のFar Eas Tone(FET)は現地時間3月30日、現地デルタ電子(Delta Electronics)の5Gスマートファクトリーの第1フェーズが完了したことを発表。FETとマイクロソフトが協力したこの新工場では、無人搬送車(Autonomous Guided Vehicle、AGV)や自律移動ロボット(Autonomous Mobile Robot、AMR)、訓練や機器制御のためのVRやAR、MR技術などが導入されている。台湾では、他にも半導体メーカーのメディアテック(MediaTek)やASEなどがスマートファクトリーにローカル5G網を活用しており、TSMCや中国鋼鉄などもローカル通信網の導入を計画しているという。

原文:Taiwan operators taking 5G to the tech sector

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。