盗まれたスマートフォンの68%は戻ってこない:アメリカのスマートフォン盗難事情
2014.06.06
Updated by Hitoshi Sato on June 6, 2014, 11:30 am JST
2014.06.06
Updated by Hitoshi Sato on June 6, 2014, 11:30 am JST
アメリカのスマートフォン普及台数は1億5,980万台で、携帯電話全体の66.8%。その数は年々増加している。そのアメリカで2013年に310万のスマートフォンが盗難被害にあった。携帯機器用セキュリティー・アプリケーション開発企業Lookoutが報告書をまとめた。それによると、
盗難被害にあったうち68%の人は「電話を取り戻すためには危険を顧みない」と答えているが、自分で犯人に立ち向かわないよう強く警告しており、警察や携帯電話会社に届け出るよう推奨している。 また、端末に暗証番号を設定したり、端末の現在地を確認できるアップルの「Find my iPhone」のようなアプリケーションを使うことも奨励している。
またアメリカでは、アップルやサムスンのようなグローバルメーカーが盗難防止機能の「キル・スイッチ」をスマートフォンに搭載することで合意した。 同機能は、2015年7月以降に生産されアメリカ国内で販売される全てのスマートフォンに適用されることになっている。盗難対策への様々な施策が講じられようとしている。
【参照情報】
・68% of smartphone theft victims never recover device, report says
・68 Percent of Smartphone Theft Victims Willing to Put Themselves in Danger to Retrieve Stolen Phone
・comScore Reports January 2014 U.S. Smartphone Subscriber Market Share
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登録はこちら2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。