WirelessWire News Technology to implement the future

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  • 分析のいきつくところ

    2023.01.31

    誰もが聞いたことのある「裸の王様」の話。いかさま機織り師が大金をせしめて拵えた不思議な布地で織った服。王様も家臣も見えないものだから気が気でない。でも「馬鹿の目には見えない」などと言われているので、うっかり口に出すことも憚られる。

  • 観測衛星が映す、世界の思惑と技術の発展

    2023.01.27

    アメリカは1980年代、地球観測衛星「ランドサット」シリーズの商業化にあたって「ランドサット4/5」から新たに搭載されたセンサー「画像用放射計(Thematic Mapper、TM)」の解像度30mに合わせ、「商業販売できる地球観測データの解像度は30mまで」という政策を打ち出した。

  • 建築と都市の危うい基層 ものづくり人はどこへ行ったのか

    2023.01.26

    モダニズム建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエ(1886-1969年)。建築界では世界中「ミース」で通じる。20世紀後半の世界の建築と都市は、多かれ少なかれミースの提唱・実践した「ユニバーサル・スペース(均質空間と訳されることがある)」に影響を受けている。

  • 国家なき民たちによるイノベーション

    2023.01.25

    18世紀後半のイギリスで発生した産業革命が、世界史を大きく変えた出来事であったことは間違いない。その産業革命に関する一般的な見方は、現在もなお、イングランド北西部のマンチェスターで綿織物産業が急激に発展したというものであろう。

  • 新自由主義が狭めた宇宙

    2023.01.24

    第40代アメリカ合衆国大統領を務めたロナルド・レーガン(1911-2004)という人は、アメリカにおいては高い評価を受けている。高評価の理由は主に二つ。まず「ソ連との冷戦を勝利のうちに終結させた大統領」という点。もうひとつはレーガノミクスと呼ばれた新自由主義的経済政策で好景気を誘導し、アメリカ経済を成長させたというものだ。

  • 日本の戦争、大島渚の反骨

    2023.01.23

    立憲民主党政調会長を務める小川淳也代議士を追った2作のドキュメンタリーを撮ったのが大島新。大島渚の息子である。父と子。二人を知る僕は、どうしてもこの二人に脈々と流れる反骨を思ってしまう。