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yomoyomo yomoyomo

雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。

世界に売られた男

Apple と連邦捜査局(FBI)との間の「iPhoneロック解除」問題の話題が続いています。一連のニュースを見ていて、この人ならどういう意見を述べただろうかと思う人がワタシにはいました。それは早熟の天才ハッカー、アーロン・スワーツです。

2016.02.25

テクノロジースタートアップは経済的不平等に貢献しているか?

シードアクセラレーター Y Combinator の共同創業者して知られるポール・グレアムですが、エッセイストとしても著名な彼の文章は時折論議を呼びます。今年に入って書かれた、ズバリ「経済的不平等(Economic Inequality)」と題されたエッセイもかなり論議を呼びました……というか、もう少し正確に書くなら、多くの批判を浴びました。

2016.02.02

バズワードとその内実──2015年の振り返りと2016年の展望(後編)

フレッド・ウィルソンの2015年回顧と2016年予測ですが、まず「2015年に起こったこと」というブログエントリの冒頭、2014年の回顧エントリにおける「インターネットのソーシャルメディア段階は終わった」という宣言を再び引き合いに出し、この1、2年のある時点で、消費者向けインターネット/ソーシャル/モバイルのゴールドラッシュは終わっていたと断じています。

2016.01.05

バズワードとその内実──2015年の振り返りと2016年の展望(前編)

1年前に「テック界隈の諸行無常──2014年の振り返りと2015年の予測」という文章を書いたのですが、そこで取り上げた著名投資家フレッド・ウィルソンが、この年末年始も2015年の振り返りと2016年の予測を行っていますので、新年を占う意味で今年も一発目はそれを取り上げたいと思います。

2016.01.04

我匿す、ゆえに我あり

フランスの首都パリで発生した、120人を超える犠牲者を出した無差別テロからまもなく一月が経とうとしていますが、この事件の余波は未だ収まる気配がありません。この事件に関連した技術系のニュースで目をひくものに、事件の直後にフォーブスが報じた、パリで事件を起こしたテロ犯が Playstation 4 のゲーム内機能を通信手段に用いていたという記事がありました。

2015.12.09

反応が良い都市と市民のテクノロジー

テック系ジャーナリストの大御所であるスティーブン・レヴィが Medium に昨年立ち上げた Backchannel は読み応えのある記事が多く、その長さから全部というわけにはいきませんが、できるだけ目を通すようにしています。Backchannel には、レヴィをはじめとして常連寄稿者が何人かいますが、その一人が、現ハーバード・ロー・スクール教授のスーザン・クロフォードです。

2015.11.16

「ロボット」という言葉はもはや無意味なのか?

「自動的に一連の複雑な動作を実行できる機械、特にコンピュータによりプログラム可能なもの」というオックスフォード英語大辞典におけるシンプルな定義に従えば、フォルクスワーゲンの案件は両方とも技術的には「ロボットの問題」だと指摘するのが、ケヴィン・ルースの文章です。

2015.10.20

20年後:インターネットの自由という夢の死

今回は、Medium のテックメディア Backchennel に掲載された文章を紹介したいと思います。先月開催された Black Hat 2015 におけるジェニファー・グラニック(Jennifer Granick)の基調講演の再録ですが、奇しくもワタシがずっと「情報共有の未来」の連載で取り上げてきた話が次々と出てくる感じがして唸ってしまいました。

2015.09.14

ラストスタンド

少し前に翻訳家、評論家の大森望さんの「1995年、最強個人メディアの誕生」という文章が話題になりました。この文章自体は、朝日新聞デジタルの20周年記念特集の一環として書かれたものですが、日本におけるインターネット利用の本格化から今年で20年と言うこともできます。

2015.08.24

『羅生門』としてのUber、そしてシェアエコノミー、ギグエコノミー、オンデマンドエコノミー、1099エコノミー(どれやねん)

最近になって、2016年のアメリカ合衆国大統領就任を目指すヒラリー・クリントンが、労働者の保護の観点から Airbnb や Uber に代表される契約(請負)労働者に依存する企業に対する危惧を表明して話題になりました。

2015.08.07

思想としてのインターネットとネット原住民のたそがれ

少し前に、人気ポッドキャストの Rebuild で、伊藤直也さんが川上量生氏の『鈴木さんにも分かるネットの未来』を紹介しているくだりが面白かったので、長くなりますが文字起こししてみます。

2015.07.14

『デジタル音楽の行方』から10年経って

『デジタル音楽の行方』は未来予測の本ではなく、テクノロジーは音楽を前例のない高みに押し上げ続けており、音楽業界自体は活況にあるという認識の下に、ミュージシャンもファンも双方にとって幸福な「音楽の未来」のあるべき姿を説く本です。それにしてもこの本を訳して10年が経つとは……。

2015.06.22