「ロボット」という言葉はもはや無意味なのか? 2015.10.20 「自動的に一連の複雑な動作を実行できる機械、特にコンピュータによりプログラム可能なもの」というオックスフォード英語大辞典におけるシンプルな定義に従えば、フォルクスワーゲンの案件は両方とも技術的には「ロボットの問題」だと指摘するのが、ケヴィン・ルースの文章です。
20年後:インターネットの自由という夢の死 2015.09.14 今回は、Medium のテックメディア Backchennel に掲載された文章を紹介したいと思います。先月開催された Black Hat 2015 におけるジェニファー・グラニック(Jennifer Granick)の基調講演の再録ですが、奇しくもワタシがずっと「情報共有の未来」の連載で取り上げてきた話が次々と出てくる感じがして唸ってしまいました。
ラストスタンド 2015.08.24 少し前に翻訳家、評論家の大森望さんの「1995年、最強個人メディアの誕生」という文章が話題になりました。この文章自体は、朝日新聞デジタルの20周年記念特集の一環として書かれたものですが、日本におけるインターネット利用の本格化から今年で20年と言うこともできます。
『羅生門』としてのUber、そしてシェアエコノミー、ギグエコノミー、オンデマンドエコノミー、1099エコノミー(どれやねん) 2015.08.07 最近になって、2016年のアメリカ合衆国大統領就任を目指すヒラリー・クリントンが、労働者の保護の観点から Airbnb や Uber に代表される契約(請負)労働者に依存する企業に対する危惧を表明して話題になりました。
思想としてのインターネットとネット原住民のたそがれ 2015.07.14 少し前に、人気ポッドキャストの Rebuild で、伊藤直也さんが川上量生氏の『鈴木さんにも分かるネットの未来』を紹介しているくだりが面白かったので、長くなりますが文字起こししてみます。
『デジタル音楽の行方』から10年経って 2015.06.22 『デジタル音楽の行方』は未来予測の本ではなく、テクノロジーは音楽を前例のない高みに押し上げ続けており、音楽業界自体は活況にあるという認識の下に、ミュージシャンもファンも双方にとって幸福な「音楽の未来」のあるべき姿を説く本です。それにしてもこの本を訳して10年が経つとは……。
ビッグデータ時代の犯罪とセキュリティを考えるのに有益な四冊 2015.04.28 「ビッグデータ」という言葉もバズワードとしてすっかり消費され尽くした感があります。2年前の時点で「ビッグデータは死んだ」と言い出す気の早い人もいたわけですが、ガートナーが毎年発表しているテクノロジのハイプ・サイクルの2014年版を見ると、ビッグデータはハイプサイクルの頂点を越し、下り坂に入ったあたりです。
新世代へのどこにも行きつかない啓示 2015.04.14 少し前に「ハリウッドをハックした女」という文章を読みました。今年のアカデミー賞において長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したローラ・ポイトラスのインタビュー記事です。彼女は、エドワード・スノーデンの告発記事をものにしたドキュメンタリー映画監督です。
Bitcoin Is Dead. Long Live the Blockchain! 2015.02.02 1月末にオライリーが(正確に書けば、オライリー社のブログ O’Reilly Radar が)Bitcoin & the Blockchain というイベントを開催しました。ここで注目すべきは、イベント名でビットコインの名前と同格に、それを支える公開台帳の仕組みであるブロックチェーンの名前を掲げているところです。