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科学・技術・芸術の社会実装Social Implement of STEAM

互いの専門性をトリガーとして、新しいアイデアに出会うために STEAM教育の現場から

ふだん科学技術のコミュニティに属さない、いわば在野の人間たちが、科学技術に何らかの形でアクセスし、インスピレーションを得ることはできるのだろうか。科学・技術・工学・アート・数学を横断するSTEAM人材育成が世界で注目されている。

2023.07.25

「市民」と「大衆」の分断を再統合するために

近代以後の日本人は「江戸」という過去を「踏まえる」ことなく「切り捨てた」。そのためにこの時代にあった「様式」をまるごと失い、理解できなくなった。そしていまなお、自分たちのための新しい様式を生み出すことにも失敗しつづけている。橋本治はこのように考えた。

2023.07.20

人間のシミュレーションなんてたかが知れている

アリの社会を理解する上で重要な要素がある。それは、膨大な量のトライアンドエラーを繰り返すことにより到達した最適化された社会であるということである。

2023.07.18

負の社会実験に学ぶ

科学技術社会学(STS)、特に英米系の研究者の間で、近年その重要性の再評価が進む哲学者の中に、ホワイトヘッド(A.N.Whitehead)とデューイ(J.Dewey)という、かなり個性が違う二人の哲学者がいる。

2023.07.13

見た目だけで「種」を分けることはできない

DNAという情報の膨大さと、そこに人類への恩恵が秘められている可能性については、ご存じのことだろう。近年、我々はこの目に見えないDNA情報を生物から取り出す方法を発展させてきた。そしてそれは、生物学全体に革命をもたらした。

2023.07.11

夏の豪雨がゲリラである理由

俗にゲリラ豪雨とも呼ばれるこのような急な大雨は、予報がとても難しい。急な大雨をもたらすのは積乱雲だが、積乱雲の大きさは直径数kmから十数kmで寿命は30分から1時間。こういった局所的ですぐに終わる現象を予報するのは今の技術では難しい。

2023.07.06

日本文化の転換点、「近代化=西洋化」ではなかった

日清・日露戦争を前後する時期については、未だ明確にされていないところが多々残されている。ヨーロッパで19世紀に起こった国民国家が同じ法律の下での国民の平等に向かう流れをアジアでは日本が唯一、受けとめ、それを実現した。

2023.07.03

中国を衰退させた、貢物という毒

15世紀末には、ヨーロッパは明らかに他地域への進出に積極的になった。ヨーロッパの対外進出はますます目立つようになり、それは主として海上ルートによるものであった。しかしアジアがヨーロッパに進出することはなく、アジアはヨーロッパと比較すると後退していったのである。

2023.06.29

「賢明な消費」は、はたして存在するか?

消費社会において個々の消費者は群衆の中に埋没したのか、私たちの消費体験は幻影に過ぎないのか、今回は消費文化や消費主義の台頭がいかに論じられてきたのかに注目しながら考えてみたい。

2023.06.27

成熟した人間は、他人の助けを上手に借りて、人間関係のなかで生きていくことを楽しめる

映画「魔女の宅急便」(1989年)は、空前のバブル景気(1986-1991年)の真っ只中に公開された。日本の人々は浮かれ、華やかな消費社会が花開いていた。1985年には男女雇用機会均等法が制定され、女性の社会進出が声高に叫ばれ、フェミニズムが経済的自立をうたった。

2023.06.22

語り継がれず消えてしまう、もうひとつの東京

精神科医である筆者は、どちらかといえば平凡な人間であるが、縁あって研究者としてホームレスの人の支援に10年以上関わっている。現場で実際にホームレスの人を支援している人たちは尊敬すべき人々である。

2023.06.20

もはや国家権力と変わらない性能を有している民間の地球観測技術

いつでも地球観測衛星が地球全域を観測して、リアルタイムで地球に何が起きているかという情報を人々が共有する時代。我々はそんな時代の入り口に生きている。

2023.06.15