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建築と都市の危うい基層 ものづくり人はどこへ行ったのか

モダニズム建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエ(1886-1969年)。建築界では世界中「ミース」で通じる。20世紀後半の世界の建築と都市は、多かれ少なかれミースの提唱・実践した「ユニバーサル・スペース(均質空間と訳されることがある)」に影響を受けている。

2023.01.26

国家なき民たちによるイノベーション

18世紀後半のイギリスで発生した産業革命が、世界史を大きく変えた出来事であったことは間違いない。その産業革命に関する一般的な見方は、現在もなお、イングランド北西部のマンチェスターで綿織物産業が急激に発展したというものであろう。

2023.01.25

新自由主義が狭めた宇宙

第40代アメリカ合衆国大統領を務めたロナルド・レーガン(1911-2004)という人は、アメリカにおいては高い評価を受けている。高評価の理由は主に二つ。まず「ソ連との冷戦を勝利のうちに終結させた大統領」という点。もうひとつはレーガノミクスと呼ばれた新自由主義的経済政策で好景気を誘導し、アメリカ経済を成長させたというものだ。

2023.01.24

日本の戦争、大島渚の反骨

立憲民主党政調会長を務める小川淳也代議士を追った2作のドキュメンタリーを撮ったのが大島新。大島渚の息子である。父と子。二人を知る僕は、どうしてもこの二人に脈々と流れる反骨を思ってしまう。

2023.01.23

人はコミュニケーションをずらしていく。翻訳とは曲芸のような行為である

知識、記憶、情報などなど、どう呼ぶべきかは場合によるだろう。が、何であれ人が茫漠と持っている大量のコンテンツから、そのどれかをその時々の状況に関係づけ、自分ごとにして呼び出し表出させること、それは「翻訳:トランスレーション」という行為だと思う。

2023.01.20

スポーツの魅力は曖昧さにある

プロスポーツの世界における「誤審」や「疑惑の判定」といった問題はいつの時代も議論の的となってきたが、ストリーミングの普及によって視聴者数が拡大し、SNSによって気軽に情報発信が可能になった現代においては、その注目度はかつてないほど高まっている。

2023.01.19

エリクソン、5Gネットワークスライシングを活用したスマートパトカーを台湾で開発

スウェーデンのエリクソンは、5G SA(Stand Alone)ネットワーク上のネットワークスライシング機能を活用した新たなスマートパトカーのユースケースを台湾で開発したと発表した。

2023.01.18

感覚は、すべての学問の土台でなければならない

君が食べたり飲んだりを少なくすればするほど、そして、本を買ったり劇場や舞踏会や居酒屋に行くのを控えれば控えるほど、また考え、愛し、理論化し、歌い、描き、詩作するのを抑えれば抑えるほど、それだけ君の節約度は高まり、虫にも埃にも侵されない君の宝が、君の資本が、大きくなる。

メールの未来

四半世紀ほど前、電子メールに初めて触れた頃は、これほど便利なものがあるのかと感動した。 切手さえいらず、何通でも即時に送れるという仕組みは衝撃だった。 また、電話と異なり、相手の時間を拘束しないという点にも惹かれた。 1 […]

「ものづくり人」の世界こそが文化の基層である

高校時代に「それはおかしいやろ」と思った先生の一言を思い出す。同級生たちがそれなりに考え、工夫した文化祭の出し物や展示を見た担任の先生が「君たちの『文化』は文化住宅の『文化』やなあ」と仰ったのだ。

2023.01.17

多幸症的な幻想を振りまくことのできない時代に万博を開催するということ

一般に万博というと、だだっ広い満艦飾の会場に多くのパビリオンが林立し、参加各国による観光と物産の展示や大手企業による最新技術の展示が繰り広げられている光景を連想する人が多いだろう。

2023.01.16

上座とは、時間を流す装置である

建築において、日本は中国とは違う国から深い影響を受けている。私はこれを言葉の来た道から考察してみた。

2023.01.13