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規格

④ドクターヘリに学ぶ、限られた資源を活用する方法

ドクターヘリも限られた資源であるため、不適切な使用が増えると本当に必要な人のもとに行けない。しかし出動を渋っていては治療が間に合わず死亡してしまう可能性もある。このジレンマを解決するために、ドクターヘリがとったのは、少しでも危険な可能性があれば出動し、キャンセルも受け付けるという方法だ。

2017.10.25

⑩ゲーミフィケーションで不便な運転支援システムを作る

運転支援システムのなかには、ドライバーの眠気を検知したときに警報を鳴らすシステムがあるが、これは眠くないのに警報がなる誤報や、眠いのに警報がならない欠報といった問題がある。

2017.07.24

⑨手間がかかる運転支援システムができるまで

これまで自動運転の車両運動制御や、ドライバーに安全運転を促すインターフェイスについての研究を行ってきた。しかし、自動車の安全性を高めるほどに、ドライバーは油断をして危険な運転をするようになる。

2017.07.22

⑧リスク補償行動を抑えるためには

リスクホメオスタシス理論によれば、危険だった物事が安全になると、そのマージンだけ人は大胆になり、危険な行動をするようになる(=リスク補償行動)。実験によれば、無信号交差点で左右から来る車両の存在を知らせる情報をドライバーに提供すると、交差点進入時の左右確認回数が減ることがわかっている。

2017.07.20

⑦リスクホメオスタシス理論

リスクホメオスタシス理論とは、カナダの交通心理学者ジェラルド=ワイルドが提唱した理論で、危険だった物事が安全になると、そのマージンだけ人は大胆になり、危険な行動をするようになるという考え方だ。そのため、結果として安全の度合いは変わらないと言われている。

2017.07.18

③日本の救急医療におけるドクターヘリの役割

救急車では2時間かかるような場所でも、ドクターヘリであれば15分程度で現場に行けるという。さらに特筆すべき点は、医師と看護師が乗っているために現場到着後すぐに治療を始められることである。

2017.05.29

⑥不便益研究から見た運転支援システムの課題

ヒューマンエラーはなくならない。それを運転支援システムによってカバーするのはとても重要だ。しかし、ユーザが「運転支援システムがあるから注意力散漫で運転しても問題ない」と思ってしまうことを避けなくてはならない。

2017.05.26

②救急医療の実態―増え続ける救急搬送との戦い

現在の日本における救急車の出動件数は600万件。この数字はここ10年間で年々増えてきている。そのために救急車の数が足りず、患者のもとに救急車が到着するのに8.5分、病院まで40分かかってしまう。

2017.05.25

⑤人間機械系の研究者として感じる自動運転の問題点

レベル3以上の自動運転はとうぶん実現しない。事故の責任についての法的・哲学的問題や、センサーの検出精度を高めるためにかかるコストなど、解決すべき問題が山積しているためだ。可能性があるとすれば、高速道路に自動走行車専用レーンを作る、過疎地域のパーソナルモビリティとして最高速度を30km/hに限定したものを認めるなどだろう。

2017.05.19

④運転支援システムを「便利害」にしないための方法

不便益研究では、不便であることがユーザの主観的益になっているものごとを「不便益」、便利であるがゆえにユーザが手間をかけられず、害になっているものを「便利害」と呼んでいる。

2017.05.12

③不便益系の設計方法

ユーザに手間をかけさせることによって、ユーザにとって主観的な益を生み出すモノやコトを「不便益系(不便益システム)」と呼ぶ。その不便益系を生み出すためには、(1)能動的な工夫の余地を与える、(2)習熟を飽和させない、(3)可視性を高める、(4)気づきの機会を拡大するという、という4点に注目する。

2017.04.28

⑨自車外環境と車内環境を切り離す

自動車を運転する時、我々は進行方向の視覚情報や、エンジン音やロードノイズ、車体の振動などから多くの情報を得て、はじめて安全を確保している。それに対して自動運転車は、搭載コンピューターが運転に必要な情報を把握していればいいので、搭乗者に外界の状況を伝える必要がない。

2017.04.26