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中国チャイナモバイル、台湾ファー・イーストンとTD-LTEのテスト実施へ

2010.04.09

Updated by WirelessWire News編集部 on April 9, 2010, 08:57 am JST

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(cc) Image by Chinnan Lee

世界最大(約5億3290万人)の加入者を持つとされるチャイナモバイル(China Mobile:中国移動通信)が、台湾の携帯通信キャリア、ファー・イーストン(Far EasTone、遠傳電信:以下、FET)と共同で、TD-LTEのトライアルを実施することが明らかになった。両社は台北に実験用ネットワークを構築、携帯端末メーカー、チップメーカー、通信機器ベンダーに試験環境を提供していくという。

チャイナモバイルは、以前から台湾をTDD技術のテストベッドと見ている節があり、やはり台湾の3Gキャリアであるヴィボ・テレコム(Vibo Telecom、威寶電信)と共同で、2009年11月からTD-SCDMAのトライアルを実施。さらに両社はTD-LTEのトライアルも計画している模様だ。

チャイナモバイルは、欧米の技術に席捲されることを嫌った中国政府のTD-SCDMAを本格展開中だが、この技術は電信科学技術研究院が独シーメンスなどと開発したもの。それとは別に、上海万博に向けてTD-LTE運用試験ネットワークの構築を進めてもいる。

いっぽうのFETは、2009年10月からTD-SCDMAのテストネットワークを稼働させているが、それと平行して台湾政府のWiMAX推進プロジェクト「M-Taiwan」イニシアティブにも参加しており、2007年から米モトローラ(Motolora)や加ノーテル(Nortel)の技術を使ってWiMAXの展開も行っている。

チャイナモバイルとFETの組合せといえば、2009年、チャイナモバイルがFETの株式を12%取得しようとして台湾政府に拒否されたケースが思い出される。台湾政府は主に安全保障上の懸念を理由にこのディールを認めなかったが、それでも両社は資本提携を諦めておらず、いまでもロビーイングを続けているという。なお自国通信会社の株取得は拒んでいる台湾政府だが、いっぽうでモバイル通信、電子書籍、LED(発光ダイオード)、LCD(液晶ディスプレー)、インターネットTVなど広範な分野で、中国と共同して技術標準の開発を行ってもいる。

【参照情報】
China Mobile and Far EasTone Ink Deal on TD-LTE for Taiwan (PC World)

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