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スイス当局、オレンジによるサンライズの買収計画を却下 - オレンジは戦略見直しへ

2010.04.23

Updated by WirelessWire News編集部 on April 23, 2010, 00:41 am UTC

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(cc) Image by Dino Olivieri

スイス第3位の携帯通信事業者であるオレンジ(Orange Communications)が、第2位のサンライズ(Sunrise)買収に動いていた件で、スイスの規制当局は22日(現地時間)にこれを却下する予想外の決定を下した。

スイスの携帯電話市場は、シェア60.4%のスイスコム(Swisscom)が首位を走り、これを2位のサンライズ(Sunrise/シェア 19.2%)と3位のオレンジ(Orange Communications/シェア 17.3%)--各社のシェアは2008年末時点--が追いかける格好となっている。

オレンジはフランステレコム(France Telecom)の子会社で、またサンライズはデンマークのTDCの子会社だが、スイスの政府機関で公正競争を促すCompetition Commissionでは、3位のオレンジが2位のサンライズを買収併合すると2社だけの寡占状態となり、競争原理が十分働かなくなって料金が高止まりする可能性があるとして、今回の決定を下したという。

オレンジは昨年、イギリス国内でドイツテレコム(Deutsche Telekom)と合弁会社を設立したが、イギリスの当局はこの動きを認めていた。しかし今回の決定で、既存の競合事業者の買収を通じて各市場での地歩を固めるというオレンジの戦略は、同社がすでに事業展開をしている欧州各国などの市場では難しくなる。料金の低減で売上を落としている同社としては、欧州における事業の統合を進めていただけに、今回の決定には「驚いた」とコメントしている。

ちなみに1位のスイスコムは、同国政府の支配下にある携帯通信事業社であり、今回の決定により今後も優位な地位を保つことになりそうだ。

【参照情報】
Swiss watchdog vetoes Orange, Sunrise merger (Reuters)
TDC Says Swiss Authorities Reject the Sunrise and Orange Merger (BusinessWeek)
Swiss Competition Commission

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