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AT&Tがまたも失態 - iPhone 4予約殺到でシステムダウン、再度の個人情報漏洩も

2010.06.16

Updated by WirelessWire News編集部 on June 16, 2010, 12:59 pm UTC

AT&T
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iPadの予約受付に際して、政府高官や著名人を含む約11万4000件の顧客情報が第三者の手に渡っていたことが先日明らかになり、FBIが捜査に乗り出すことが伝えられたばかりのAT&T。そのAT&Tが、6月14日から始まった新型iPhone「iPhone 4」の予約受付で、また失態を演じたと複数のメディアが伝えている。

iPhone 4の予想を超える人気に、AT&Tのオンライン受付窓口が処理不能になり、さらにその影響でアップルサイトの買い換え(upgrade)受付窓口もダウン。結局、同社は紙の申し込みフォームで予約を受け付ける、という緊急措置を高じているという。

さらに、AT&Tサイトのアップグレード(買い換え)用ページでは、既存ユーザーが手続きのためにログインしようとしたところ、他の契約者の指名や住所などの個人情報が表示されるという問題が発生。有力ブログのGizmodoには複数のユーザーからの報告が寄せられている。また、これの問題により、自分では買い換えを計画していないiPhoneユーザーの情報も他者に漏れる恐れが生じているという。

AT&Tに対しては「通話がつながりにくい」「iPhoneでの反応が遅い」などの不満の声があがっており、同社がこの問題の解決にやっきになっている、というのは以前に記した通り。さらにアップルのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)CEOも、この問題に関するiPhoneユーザーからの質問に対して、「夏の終わり頃までには、ネットワーク回線の問題は解決するはずだ」と6月上旬に答えていた。さらに、この日CNBCの番組に登場したAT&Tのランデール・スティーブンソン(Randall Stephenson)CEOも、同社が回線の問題解決のために重点的に投資しており、その結果「通話の品質はあるべきレベルに近づいてきている」と強調していたと伝えられている。

ただし、これまでのところAT&Tに独占契約を認めてきているアップルには、ベライゾン・ワイアレスなど他の通信キャリアへの供給可能性をめぐる噂が絶えない。そして、それは、iPhone/iPadの人気に大きく依存しているAT&Tとしては何があっても避けたい可能性だ。依然として消えない回線品質の問題に輪をかけて、今回の度重なるセキュリティ関連の事故が、両社の今後の関係にどういう影響を与えていくかに注目していきたい。

【参照情報】
Apple iPhone 4 Pre-Ordering Is a Total Disaster (Gizmodo)
AT&T Now Taking iPhone 4 Orders In Pen and Paper (Gizmodo)
iPhone 4 Order Security Breach Exposes Personal Information (Gizmodo)
AT&T Said to Expose iPad Users' Addresses (New York Times)
FBI Opens Probe of iPad Breach (Wall Street Journal)
iPad Breach Update: More Personal Data Was Potentially At Risk (TechCrunch)
Steve Jobs: AT&T's iPhone Problems Should Get Better "By the End of the Summer" (AllThingsD)
AT&T CEO on Enterprise iPad Adoption and Wireless Voice Quality Improvements (MacRumors.com)
iPadのトラフィック負荷に耐えられるか - さらなる混雑が懸念されるAT&Tの3G回線

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