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英ピコチップ、BOM50ドル以下となるフェムトセルのリファレンスデザインを公表。TD-SCDMAでは中国FemTelと提携

2010.09.10

Updated by WirelessWire News編集部 on September 10, 2010, 13:00 pm JST

picoChip
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フェムトセルのチップメーカーであるイギリスのピコチップ(picoChip)社が、9月7日(現地時間)、住宅用製品のリファレンスデザインを公表した。BOM(部品表)の価格は50ドル(1ドル=83.90円換算で約4,195円)以下になるという。すでに市場投入済みの「PC3xx picoXcell」ファミリーをベースにした「PC7300」は、部品代をカットして50ドル以下とし、消費電力を5W以下に抑えてあることから、同社によれば各社がゲートウェイ装置に組み込むことができる唯一のフェムトセル・ソリューションになったとのこと。

「PC7300」は住宅用でユーザ数4または8のフェムトセルに組み入れるベースバンド・デバイス、メモリー、無線アンプ、パワーアンプ、外部インタフェース、電源サブシステム、PCB(プリント基板)と、アンテナからバックホールまで含んでいる。同社によると、フェムトセル市場は成熟しつつあり、ODM(相手先ブランドによる設計・製造)事業者にとってはコストと消費電力を下げるためにハードウェアの完全なリファレンスデザインが必要となる段階に来ているとのことだ。

設置場所を多くすることでカバレッジ問題に対応し、モバイルオフロードにより「データ洪水」に対処するフェムトセルについては、専用機ではなく、ホームゲートウェイなど別の装置にフェムトセル機能を組み込む方向が模索されているようだ。オフロード(負荷を外す)とは、モバイルネットワークのトラフィックを別ルートに流すことなどによってボトルネックの発生を回避すること。携帯電話各社は現在、Wi-Fiによって人々が集まるイベント会場や交通機関の要所などをカバーしようとしている。

スマートフォンやタブレットが家庭にも普及が進むと予想するのは当然で、事業者側からすればフェムトセルへの期待は高まるばかりだろう。WinterGreenResearch社のシニア・アナリストであるSusan Eustis氏によれば、グローバル市場における「(フェムトセルは)今後2年から4年間、毎年2倍に伸びるだろう」とのことだ。

ピコチップ社は同日、別の発表もしている。中国のFemTel Communications(「蘇州飛烽通信」「苏州飞烽通信有限公司」上海の西にある新加坡蘇州工業園区内)のTD-SCDMA用フェムトセルに同社技術が採用されたとのことだ。FemTel社にとって初のフェムトセルとなったF100-Tは4ユーザをサポートする住宅用ユニットで、AMR(アダプティブ・マルチレート)の音声が1チャネル、HSPA(High Speed Packet Access)のデータも1チャネル。企業向けや公共機関向けのより大きなフェムトセルにもスケールアップ可能だ。

中国でTD-SCDMAと言えばチャイナモバイル(中国移動)が加入者を伸ばしている。今年第1四半期でユーザ数は161万5,000件の純増となり、累計では769万件に達したという。3月末時点で、同社の3G 市場シェアは42.5%で第一位となっており、3Gでは勝ち馬となっている。ピコチップ社にとってもFemTelは大事な顧客のようで、導入に当たってはオンサイトでのサポートも直接提供していた模様。

【参照情報】
picoChip launches lowest cost, lowest power femtocell design(ニュースリリース)
picoChip gets femtocell BOM under $50 (Rethink Wireless)
Femtocell hardware reference design cuts BOM to less than $50 (New Electronics)
PicoChip Partners with FemTel on TD-SCDMA Femtocell (cellular-news)
picoChip and FemTel partner on TD-SCDMA femtocell (LteWorld)
中国 3G ユーザー数1,808万、TD-SCDMA シェア42.5% (japan.internet.com)
Femtocells Ride a Positive Wave (ITBusinessEdge.com)

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