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マイクロソフト、Android搭載スマートフォンをめぐってモトローラを提訴

2010.10.04

Updated by WirelessWire News編集部 on October 4, 2010, 09:56 am JST

マイクロソフト(Microsoft)が米国時間1日、モトローラ(Motorola)を提訴した。モトローラが同社のAndroid搭載スマートフォンにマイクロソフトの保有する特許を無断で使用したことが特許侵害にあたるとマイクロソフトは主張している。

マイクロソフトは、モトローラのAndroid搭載端末で使用されている技術のうち、メールやカレンダー、連絡先情報を同期させる技術や、電波の強さに応じて自動的に消費電力を調整する技術など9つがマイクロソフトの特許を侵害していると主張し、米国の国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission:ITC)およびシアトルの地方裁判所に対して訴えを提出した。

モトローラはかつて自社のスマートフォンにマイクロソフト製OSを使用していたが、近年はグーグル(Google)から無料で提供されるオープンソースのAndroid OSに乗り換えていた。

調査会社ガートナー(Gartner)によると、スマートフォン市場におけるAndroid OSのシェア(端末販売台数ベース)は、昨年第2四半期時の1.8%から今年第2四半期には17.2%まで増加、またiPhoneも13%から14%へとシェアを伸ばしている。それに対してマイクロソフトは、9.3%から5%へとシェアを落とし、両陣営の後塵を拝している。

マイクロソフトは、今年2月に発表したスマートフォン向けプラットフォームWindows Mobile 7で起死回生を狙っており、まもなくその第一弾となる製品を発売する予定だ。

アンドロイドを巡っては、3月にアップル(Apple)が、iPhoneの特許技術を使用したとして台湾のHTCを、また8月にはオラクル(Oracle)がJavaテクノロジーの使用を巡ってグーグルを訴えている。

【参照情報】
Microsoft Activates Android Lawsuit Against Motorola - New York Times
Microsoft Sues Motorola Over Android-Based Phones - Bloomberg
Microsoft Sues Motorola Over Android - Wall Street Journal

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