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ベライゾン・ワイアレスも従量制料金プランを試験提供か

2010.10.20

Updated by WirelessWire News編集部 on October 20, 2010, 11:04 am UTC

米最大手の携帯通信事業者であるベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless:以下、Verizon)が、期間限定のプロモーションの一環として、ユーザーのデータ通信量に応じた段階的料金プランを今月28日にも提供すると、Wall Street Journal(WSJ)などの各媒体が報じている。

ベライゾンが提供を予定する料金プランは、2年契約が条件で、ユーザーは月額15ドルで150MBまでのデータ通信が可能、それ以降は1MBごとに10セントが追加課金されるというもの。同社は現在、データ量に関係なく月額30ドルという定額料金プランを提供している。

新しい従量制の料金プランは、ホリデーシーズン向けの販促策の一環として提供され、携帯電話の利用者に対してスマートフォンへの買い換えを促すことを主な狙いとしたもので、ホリデーシーズン以降も継続されるかどうかは不明だという。またWSJでは、ベライゾンがホリデーシーズンを利用して、従量制料金プランとその実効性をテストするのだろうという情報筋の見方を紹介している。

ベライゾンと競合するAT&Tでは、スマートフォンの普及やタブレット端末の登場に伴って急増するデータトラフィックへの対応策のひとつとして、今年6月から従量制の料金プランを導入している。同社のプランは、月額15ドル(データ量200MBまで)と同25ドル(同2Gバイトまで)という2段階の価格設定だが、同社では新料金プランの提供開始時に、定額制ではごく一部のユーザーが大半の帯域を消費しているいっぽうで、契約者の大半がそれほど多くのデータをやりとりしていない点などを挙げながら、「従量制課金の導入で、大多数のユーザーがメリットを得られる」と説明していた。

こうした動きを受けて、ベライゾンが従量制課金を導入する可能性については、これまでに何度か話題に上ってきている。また同社側でもその意向を示唆しており、たとえば同社COOのローウェル・マクアダム(Lowell McAdam)氏は10月上旬に開催されたCTIAトレードショーでの講演のなかで、ベライゾンが年内にサービス開始を予定するLTEネットワークの展開にあわせて、いずれは従量制課金に移行することになる、と述べていた。ただし、移行開始の時期や具体的な料金などの詳細についてはまだ明らかにされてはいない。

携帯通信利用者にとっては、従量制の料金プランは、データ通信量によっては定額制よりも支払金額を低く抑えることが可能になるなどのメリットがあるいっぽうで、通信するデータ量の把握が難しく、場合によってはすぐに上限に達してしまうといったデメリットも挙げられている。たとえば、ベライゾンが提供予定の月額15ドル(150MB)のプランでは、ウェブページ換算で約500ページ分、音楽ストリーミング配信を利用すれば約5時間ほどで上限に達してしまうことになる。ちなみに、米調査会社ベリダス(Validas)がまとめた米国スマートフォンユーザーの利用状況によると、iPhoneユーザーが毎月送受信するデータ量は平均で344MB、またBlackBerryユーザーの場合は平均485MBだという。

【参照情報】
Verizon Wireless steps toward tiered data pricing - CNET
Verizon Wireless to Offer Cheaper Data Plan - Wall Street Journal
Verizon's tiered data plans hitting October 28, smartphones still getting unlimited option? - Engadget.com

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