ディーツー コミュニケーションズは、2011年1月に実施したスマートフォンの普及動向に関する調査の結果を、2011年4月27日に発表した。その結果、全国の男女15〜69歳おけるスマートフォンの普及率は7.6%で、スマートフォン非所有者のうち、27.9%が今後の購入意向があることがわかった。
調査対象者全体における携帯電話(一般携帯電話とスマートフォン)の利用率は95.1%、スマートフォンの利用率は7.6%だった。所有パターン別に見ると、「スマートフォンのみ利用」が4.0%、「スマートフォンと一般携帯電話を併用」が3.5%、「一般携帯電話のみ利用」が87.5%だった(図1)。
▼図1:日本のモバイル機器の保有状況(2011年1月)
スマートフォン利用者の利用履歴について聞いたところ、「1年未満」の合計が74.0%、「3ヶ月未満」が29.5%となり、直近の1年間で急速に普及が進んでいることがわかった(図2)。特に女性では「3ヵ月未満」が36.9%と最近の購入が中心であることがわかる。
▼図2:スマートフォンの利用歴(2011年1月、男女別)
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スマートフォン所有者の内、女性が占める割合は28.6%となった。スマートフォンの1年以上の利用者では、男性が86.0%となっており、1年前と比較すると、女性所有者の割合が増加していることがわかる。また、2010年10月-12月の間のスマートフォン購入者の内、女性の割合は、35.8%となっており、スマートフォン所有者における女性が占める割合は、増加傾向にあることがわかる(図3)。
▼図3:スマートフォンユーザの性年齢構成(2011年1月)
今後の利用意向について聞いたところ、「スマートフォンのみ」の利用者では、「次回の買い替えの際もスマートフォンを購入したい」が75.2%となり、スマートフォンの継続利用を考えているユーザの割合が高いことがわかった。一方、「スマートフォンと一般携帯電話」併用者では、「今後も併用したい」が41.5%、「一般携帯電話は解約、スマートフォンのみにしたい」が15.1%、「スマートフォンは解約、一般携帯電話のみにしたい」が9.4%となり、スマートフォンと一般携帯電話を継続して併用したいと考えているユーザの割合が高かった。
スマートフォン非所有者に、今後のスマートフォン購入意向について聞いたところ、「ぜひ購入したい」が8.3%、「まぁ購入したい」が19.6%と、スマートフォン非所有者の27.9%に購入意向があることがわかった(図4)。
▼図4:スマートフォン非所有者の購入意向(2011年1月)
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スマートフォン非所有者の内、「スマートフォン購入意向者」にその理由を聞いたところ、回答が多かったのは「パソコン用のWEBページをそのまま表示・利用できるから」が63.5%、「一般携帯電話よりも機能が豊富だから」が58.7%、「アプリを追加して自分好みにカスタマイズできるから」が39.8%だった(図5)。
▼図5:スマートフォン非所有者のスマートフォン購入意向の理由(2011年1月)
一方、スマートフォン非所有者の内、「スマートフォンの購入意向がない人」にその理由を聞いたところ、「今使っている携帯電話の機能で十分だから」が81.9%、「機能を使いこなせないと思うから」が51.0%、「本体の価格が高いから」が35.9%となった(図6)。
▼図6:スマートフォン非所有者のスマートフォン非購入意向の理由(2011年1月)
ディーツー コミュニケーションズが主体となって、ビデオリサーチが実査を行った調査。2011年1月14日〜1月24日に郵送法で行われた。調査対象はビデオリサーチ社保有の調査モニターパネルで、全国の男女15歳〜69歳。5,217発送で、集計対象は3,000サンプル。性年代別、エリア別で人口構成比に合わせて集計サンプルを設定して集計した結果。
【情報ソース】
2011年4月27日のディーツー コミュニケーションズのリリース
・スマートフォン普及動向調査
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