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アップル、次期「A6」プロセッサもサムスンから調達の可能性(韓国日報)

2011.10.18

Updated by WirelessWire News編集部 on October 18, 2011, 11:11 am JST

アップル(Apple)が、同社の次世代モバイル・プロセッサの開発・製造に関し、これまで通りサムスン(Samsung)との協力を進めていくとの可能性が浮上しているという。韓国日報が現地時間17日に報じたこの話題が、一部のブログで話題になっている。

業界関係筋の話として韓国日報が伝えたところによると、サムスンはテキサス州オースティンにある工場で、iPhoneの次期モデルに搭載が見込まれる「A6」クァドコア・プロセッサーの生産態勢を強化しているという。

iPhoneやiPadに搭載されるプロセッサーはこれまでサムスンが独占的に供給してきているが、同社とアップルとのスマートフォン市場におけるシェア争いや、両社間の特許侵害をめぐる争いが激化するなかで、アップルがサムスン以外の部品サプライヤー確保に動いている可能性が報じられていた。

この話題を採り上げた9to5 Macブログでは、アップルが先ごろ台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)にもプロセッサの委託生産を発注していることに触れつつ、「プロセッサの生産委託先を変えることは容易ではなく、変更するにしても通常は数年がかりで行うもの」とし、リスクを避けたいアップルがTSMCでの生産プロセスの安定化=歩留まりの向上にいましばらく時間がかかりそうだと判断したためではないか、と指摘している。

いっぽう、両社のスマートフォン/タブレット関連技術の特許侵害をめぐる法廷闘争はますますエスカレートしており、すでに訴訟は10か国で20数件にもなっている。昨日には、サムスンが日本とオーストラリアの裁判所に「iPhone 4S」や「iPad2」などの販売差し止めを求める訴えを提出していた。

ただし、アップルによるサムスンからの部品購入額は今年1年間で推定約80億ドルに上るとされ、サムスンにとって同社は売上の約5%を占める上得意であることから、「片手で握手しながら、もういっぽうの手で殴り合う」と喩えられるような「ねじれ関係」がいましばらく続く公算が高そうだ。

なお、Reutersによれば、サムスン会長の子息で、同グループ全体の後継者候補とされるイ・ジェヨン(Lee Jae-yong)現COOが、米国時間17日にスタンフォード大学の記念教会で行われた故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏の葬儀に参列後、アップルのティム・クック(Tim Cook)CEOと会談するという噂も事前に浮上していたという。実際に両氏の会談が行われたかどうかは確認されていないが、もし行われたとすれば、両社間の問題に関する話合いが行われた可能性は十分に考えられる。

【参照情報】
Samsung to supply A6 processors for next iPhone as chairman dispatches heir apparent for talks with Tim Cook? - 9to5 Mac
Apple reportedly taps Samsung for A6 chip despite patent issues - GigaOM
It's all about war, not battles, Samsung says - Korea Times
Samsung heir apparent invited to Jobs memorial: source - Reuters
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