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ノキア、復活をかけ新たな製品ラインナップとサービスを発表

2012.02.28

Updated by WirelessWire News編集部 on February 28, 2012, 08:42 am JST

ノキアのプレスカンファレンスは、Mobile World Congress初日の早朝に開催された。同じ時間帯には展示会のハイライトでもあるキーノートスピーチがある上、会場は中心から少し離れている。それにもかかわらず、会場は会場にはあふれんばかりの報道陣やアナリストが詰めかけた。この盛況ぶりは、揺るぎない程の地位を築いていた同社の黄金時代を思い起こさせる。

▼賑わうノキアのプレスカンファレンス会場風景
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ノキアの発表には、様々な点から注目が集まっていた。かつての巨人がいかに復活するか、マイクロソフトとの提携によるウィンドウズ・フォンの新製品はどうか。早朝のノキアのブースでは、世界各国からの数多くの主要テレビ局が製品デモを中継している。

ノキアの発表の中でもっとも反響が大きかったのは、「Nokia 808 PureView」であろう。この製品は驚くべきカメラが搭載されている。CEOのエロップ氏が「4100万画素のカメラ」と自慢げにコメントした時、会場では驚きのどよめきができたほどだ。この新製品は、同時発表となった新たなイメージ技術「Nokia PureView」を活用する。新端末で撮った写真を拡大すれば、毛穴やすね毛まできれいに映るそうだ。

▼Nokia 808 PureView
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携帯電話に搭載するカメラの画素数は、一時は高ければ高いほど高機能との位置付けで各社が高画素数のカメラを発表したこともあったが、最近ではこの高画素競争も下火になっていたともいえる状況である。しかも、ハイエンドでも1300万画素程度までの製品がほとんどという状況の中で、想像を超えるような数字である。

本年の携帯電話メーカーの発表は、大別して二つに分かれる。1つはノキアに見られるように、カメラなどの端末に搭載された高機能化を図っていること。本年のHTCはカメラやイメージング機能への注力を強調している。もう一つは、サービスやコンテンツ、クラウドなどとの連携により、端末以外の付加価値をつけている点にある。ソニーは自社が持つコンテンツやサービス、テレビやゲーム機の連携で差別化を図っている。Nokia 808 PureViewは、前者の筆頭にもあげられる製品である。

▼PuerViewで撮影した写真を大画面のモニターで表示
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この発表でもう一つ意外だったのがそのOS。一時は先細りかかとも思われたBelle(Symbianの新たな呼称)が採用されている。つまり、ノキアの今年の目玉商品の一つは、少なくともハイエンド向けスマートフォンでは特にその過当競争から外れたとも見られたSymbianがそのベースになっているわけだ。本年のノキアは、圧倒的なAndroid勢の勢いをしり目に、主要携帯電話メーカーとして独自の路線を行くとも見える発表であった。

文・宮下 洋子(情報通信総合研究所副主任研究員)

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