「うるう秒」追加の影響 - 一部のウェブサイトでサービス障害
2012.07.02
Updated by WirelessWire News編集部 on July 2, 2012, 11:23 am JST
2012.07.02
Updated by WirelessWire News編集部 on July 2, 2012, 11:23 am JST
7月1日に世界一斉で行われた「うるう秒」の追加による影響で、一部の大手ウェブサイトやソフトウェアプラットフォームなどに混乱が生じたという。
1日のグリニッジ標準時0時ちょうどに挿入されたうるう秒は、世界標準時を運用する原子時計と地球の自転による時間のずれを調整するためのもの。しかし、複数の媒体によれば、LinuxやJavaなどの技術を利用している一部の大手ウェブサイトやサービスで、この追加による影響が原因とみられる問題が生じていたという。
Wiredによると、たとえばソーシャルニュースサイトの「Reddit」では、Javaやオープンソースのデータベース「Apache Cassandra」への影響が原因とみられる問題が発生。また、ウェブブラウザ「Firefox」を開発するモジラ(Mozilla)のエンジニアからも、Javaで書かれた「Hadoop」への影響についての報告が出ている。さらに「FourSquare」「Yelp」「LinkedIn」「StumbleUpon」などのサービスやウェブサイトでも、Linuxサーバーへ影響によるものとみられる問題があったとBuzzFeedは伝えている。
今回のうるう秒追加で問題が起こる可能性については、以前から指摘が出されていたが、ただしうるう秒は1970年代からすでに25回に渡って調整が行われており、この問題自体は新しいものではないという。
いっぽう、グーグル(Google)など問題なく切り抜けることができたサービスやウェブサイトも多い。グーグルでは、うるう秒が挿入される以前から自社のシステムクロックにミリ秒単位で時間を挿入して少しずつ調整していく「leap smear」という技術を利用しているという。
【参照情報】
・'Leap Second' Bug Wreaks Havoc Across Web - Wired
・Y2K 2.0: How A Second Brought Down Half The Internets - BuzzFeed
・'Leap second bug' causes site, software crashes - CNET
・"Leap second" bugs take out some prominent websites - GigaOM
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