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[2012年第31週]ソフトバンク決算、通信トラブル続発、らくらくスマートフォンに講座

2012.08.06

Updated by Naohisa Iwamoto on August 6, 2012, 18:22 pm JST

7月から8月へと月が変わったこの週、大手3社の最後となったソフトバンクの決算発表があり、増収増益の好調ぶりをアピール。NTTドコモは前週に続き、通信にトラブルがあり一時的に通話やデータ通信が利用しにくい状況になった。スマートフォンの利用者層を拡大に期待される「らくらくスマートフォン」が8月1日に発売、シニア向けの専門の講座が開講されている。

ソフトバンクは増収増益

まず、3社の最後となったソフトバンクの決算。ソフトバンクの2013年3月期 第1四半期(2012年4月〜6月)の決算発表によると、売上高は7669億円で前年同期比100.3%の微増、営業利益は1921億円で前年同期比9.3%の増加の増収増益決算となった。売上高は4期連続で、営業利益は7期連続で、それぞれ過去最高を記録している。

2013年3月期 第1四半期 決算説明会 [PDF]
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先に第1四半期の決算を発表しているNTTドコモとKDDIがともに減益決算だったため、ソフトバンクでは唯一の増益や営業利益率の高さをアピールする。またプラチナバンドのサービスを7月25日に開始したこと、LTEのスマートフォン向けパケット定額サービスを5985円で今秋に開始することなどを合わせてアナウンスした(関連記事:2013年3月期 第1四半期 決算説明会 [PDF])。

通信・サービスにトラブル相次ぐ、ドコモら半導体開発・販売で合弁

キャリア関連のニュースを続けてみていこう。通信やサービスにトラブルが相次いだ。NTTドコモは、8月2日 18時ごろから、FOMA、Xiおよび衛星携帯電話の音声通話・パケット通信で利用しづらい状況が発生していることを明らかにした。影響を受けているのは関東甲信越・東海・関西地方で契約したユーザーの一部で、コモで契約後他社にMNPしたユーザーも含む。この障害は同日の19時42分ごろに回復した。原因は ドコモの通信設備の故障とのこと(関連記事:ドコモ、FOMA・Xi・衛星携帯電話の一部で通信障害(解消済み)

KDDIでも8月1日 9時47分〜8月2日 7時に、au IDを利用した全サービスやauスマートパスなどのauかんたん決済を利用するサービスの加入・退会などが利用できないトラブルが生じた。さらに8月2日 4時5分〜4時56分にはau携帯電話の一部でEメール送受信/EZweb/SMS(Cメール)送信ができない事故が発生した(発表資料:【復旧】au IDを利用したサービスが利用できない状況について【復旧】Eメール送受信/EZweb/SMS(Cメール)送信がご利用いただけない状況について

再度、半導体事業にチャレンジするニュースもあった。富士通、NTTドコモ、NEC、富士通セミコンダクターの4社は2012年8月1日、通信プラットフォームの半導体製品などの開発・販売を行う合弁会社を設立すると発表した。富士通が同日に設立した新会社アクセスネットワークテクノロジに、8月中にドコモ、NEC、富士通セミコンダクターが出資して合弁事業を開始する予定だ。経営の機動力を高めるとともに、各社の技術を融合して世界をリードする製品開発を行い、グローバル市場での競争力を高める。NTTドコモは、2011年12月に通信プラットフォームの開発・販売を行う合弁会社設立を目的として内外5社と合弁契約を結んだが、ご破算になった経緯があった(関連記事:富士通、ドコモ、NECなど4社、半導体開発・販売で合弁会社

一方、今春スタートしたmmbiのスマートフォン向け放送「NOTTV」の契約者数が、7月28日に10万件を超えた。NOTTVは4月1日に開局し、約4カ月で10万契約を達成した。対応端末は放送開始当初2機種に限られていたが、2012年夏モデルで5機種が加わったことで7機種になっている(関連記事:NOTTVが10万契約を突破)。

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スマホ向け低額SIM、UQエリア拡大

サービス面でも新しい動きなどがあった。日本通信はスマートフォン利用者の急増などを受けて、データ通信だけでなく低料金で通話も可能なMVNO事業に参入する。第一弾として、同日に「スマホ電話SIM」を発表、8月下旬にサービスを提供を開始する。ライトなスマートフォンユーザーならば、通話プランSとデータ通信オプションのU200を利用することで、月額2980円からスマートフォンの音声通話とデータ通信を楽しめる。利用スタイルに応じて、音声もデータ通信もプランを選べる点がメリットとなる。ネットワークはNTTドコモのFOMAを利用し、全国の広いエリアで利用が可能だ(関連記事:日本通信、「通話+データ通信」が月額2980円から使えるスマホ向けSIM)。

UQコミュニケーションズが着々と地下のエリアを拡大している。地下鉄では、都営地下鉄の三田線全線(三田駅〜西高島平駅の24駅)と横浜市営地下鉄の全線(グリーンライン・ブルーライン全40駅)でWiMAXサービスのエリア整備が完了したことを発表した。駅構内やトンネル内(一部を除く)で、WiMAXサービスを利用できるようになった。また、福岡市地下鉄博多駅の博多口コンコースに隣接する博多駅地下街全域でもWiMAXサービスがりようできるようになったという(関連記事:UQ、WiMAXのエリアを都営三田線と横浜市営地下鉄で整備完了、報道発表資料:UQ WiMAXサービスの地下街エリア拡大について)。

アプリマーケットで協業。Yahoo! JAPANを運営するヤフーとソフトバンクモバイルは、Android向けアプリのポータルサイト「Yahoo!マーケット」で協業し、ソフトバンクモバイルのユーザーに向けて内容を刷新すた。両社の協業により、ソフトバンクモバイルのAndroidスマートフォンユーザーがYahoo!マーケットを使いやすくなる。また「Yahoo!マーケットアプリ」をプリインストールする計画もある(関連記事:ヤフーとソフトバンクモバイルが協業で「Yahoo!マーケット」を刷新)。

スマートデバイス利用の幅が広がる

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8月1日に発売された「らくらくスマートフォン」で、スマートフォンへの移行が進まないシニア層を取り込めるか。パソコン教室などを手がけるわかるとできるは、富士通・NTTドコモと連携し、8月20日からシニア層を対象にした「らくらくスマートフォンF-12D講座」(全6講)を開講する。全国で展開するパソコン教室239教室で開講。また、らくらくスマートフォンの購入者向けに、第1講の無料お試しキャンペーンを2013年1月末まで実施する。講座の内容は、らくらくスマートフォンの電源の入れ方から充電の仕方、インターネット・電子メールなどの使い方など(関連記事:パソコン教室がシニア向けに「らくらくスマートフォン」使い方教室を開講)。

法人向けの新しい動きを2つ紹介する。富士通は、法人向けにスマートフォンを使って車両の運行管理を可能にするクラウド型のサービスを提供開始した。サービス名称は「TRIAS/TR-SaaS for Smartphone」で、運行管理システムの低コストかつ迅速な導入を可能にする。AndroidをOSとしたスマートフォンを端末に使うことで、さまざまな通信事業者が提供するスマートフォンを利用でき端末選択の自由度が高まる。SaaSとの連携により、コストや運用負荷の低減が可能になるほか、短期のシステム導入も実現できる(関連記事:富士通、スマホを商用車の運行管理に使うクラウド型サービスを提供)。

NECは2、ローソンから店舗指導員の「スーパーバイザー」を対象としたIT基盤システムを受注した。端末として、10.1型大画面のAndroid 4.0搭載タブレット端末「Life Touch L」を8月から1600台導入する。これまで紙で作成してパソコンで集計していた各種の報告レポートをタブレットで作成することで作業時間を短縮したり、レポートに写真を添付することで手軽に正確な報告を実現するといった業務改善を狙う。1600台の端末管理には、クラウド型のMDMサービス「スマートデバイス管理サービス」を導入する(関連記事:ローソンが1600台のAndroidタブレットで業務効率化、NECが受注)。

昨年の第31週のできごと

・Android端末を対象に法人向けなど各種サービス
・iPhone、iPadの活用にも一段と広がり
・東日本大震災から5カ月
・有料VOD、給電システムなどに先端の事例

[2011年第31週]「Xi」20万突破、auに無料通話付きプラン、Android向けサービス続々

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。