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[2012年第51週]法人「満足度はKDDI、高いタブレットの利用意向」、Xiは800万契約を突破

2012.12.25

Updated by Naohisa Iwamoto on December 25, 2012, 14:00 pm JST

急速に年の瀬を感じるようになるこの頃。この週は、法人の利用満足度ではKDDIが首位に、スマートフォンではニュース専用アプリの利用率が高い──といった調査の結果が目についた。また、首都圏の地下鉄の携帯電話エリア拡大は一層進み、都営地下鉄では全4路線のうち3路線でエリア化が完成した。NTTドコモのLTEサービス「Xi」が800万契約を突破したニュースもあった。

法人は音声もデータもKDDIに軍配

まず法人の動向から見ていこう。日経BPコンサルティングがまとめた「携帯電話・スマートフォン"法人利用"実態調査2013」では、法人利用総合満足度はKDDI(au)がNTTドコモを逆転してトップに立った。通信事業者別の顧客満足度を比較したところ、音声端末とデータ端末のいずれの部門でも、主契約(主として契約している通信事業者)の総合満足度でKDDI(au)が1位となり、2年連続1位だったNTTドコモを逆転した。また企業の導入意欲としてはスマートフォンを上回る勢いでタブレット端末への利用意向が高まっていることがわかった(報道発表資料:法人利用総合満足度、KDDI(au)が1位に、音声端末とデータ端末の両部門で)。

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こうしたトレンドを見据えて、KDDIはタブレットを業務に活用する法人に向けて3つの施策を同時に発表している。タブレットで手軽にビデオ会議を実現する「KDDI TeleOffice」、法人向けのクラウド型アプリケーションをパック化して低料金で提供する「エキスパートパック」、「4G LTE」対応タブレットを月額基本使用料4480円(通常5985円)の割引料金で使えるキャンペーン「ビジネスセット割」──の3つである。タブレット端末での法人向けの施策を展開することで、導入意欲が高い企業にラブコールを送る(関連記事:KDDI、法人向けのタブレット活用に本腰、ビデオ会議や割引キャンペーンなどを提供)。

一方、ビジネスパーソンの情報源である「ニュース」の取得方法に関する調査も興味深い。ジャストシステムが発表した「ニュースメディアの利用状況に関する調査」がそれで、日常「ニュース」を得ているメディア(複数回答)としては、最も多かったのは「テレビ」(87.6%)、次いで「インターネット」(86.5%)でほぼ同数。続いて「新聞」(59.5%)、「ラジオ」(23.2%)の順となった。また、インターネットで「ニュース」を得ている人のニュース閲覧デバイス(複数選択)は、「デスクトップPC」が51.2%、「ノートPC」が63.9%、「タブレット」が8.7%、「スマートフォン」が26.7%。スマートフォンを利用している人のうち、ニュース専用アプリを利用している人は40.7%と高い割合となった(関連記事:スマホでニュースを見る人の4割が専用アプリを利用 ジャストシステム調査)。

東京の地下鉄は一層エリア充実、みずほFG店舗もWi-Fi利用可能に

「地下鉄に乗っていたので電話が通じませんでした」という言い訳がどんどん使えなくなっている。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの4社は、都営地下鉄と東京メトロの携帯電話サービスのエリア拡大について発表している。都営地下鉄では、浅草線と新宿線の全区間がエリア化され、すでにエリア化を完成している三田線(相互乗り入れをしている白金高輪駅〜目黒駅間を除く)と合わせて3路線のエリア化が完成することになる。東京メトロも丸ノ内線の赤坂見附駅〜新宿御苑前駅の間、千代田線の霞ケ関駅〜代々木上原駅の間、半蔵門線の永田町駅〜神保町駅の間、副都心線の千川駅〜要町駅の間の4路線でエリアの拡大が進む(関連記事:都営地下鉄は浅草線、新宿線で携帯エリア化が完成、東京メトロもエリア拡大)。

201212251400-2.gif公衆無線LANサービスが使える新しいスポットも登場する。みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)は、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルの両社と共同で銀行の店内で公衆無線LANサービスを提供すると発表した。サービスはみずほ銀行とみずほコーポレート銀行の店内で提供。NTTドコモの「docomo Wi-Fi」およびソフトバンクモバイルの「ソフトバンクWi-Fiスポット」の双方のサービスが利用できる。提供は2013年1月から順次、開始する予定である(関連記事:みずほFG、全店舗でドコモとソフトバンクモバイルのWi-Fiサービスを提供)。

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「Xi」800万、「dショッピング」開始、書店で買える電子書籍

このほかの、この週の主なニュースを紹介する。1つは、NTTドコモのLTEサービス「Xi」が800万契約を達成したニュース。800万契約を突破したのは2012年12月16日のことで、100万の増加にほぼ1カ月かかった。600万から700万契約の100万増加よりもペースを上げて800万契約を達成した。Xiがサービスを開始したのは約2年前の2010年12月24日で、1年後の2011年12月25日に100万契約を達成していた。2年目の1年間で700万を超える契約がXiに流れ込んだことになる(報道発表資料:「Xi」(クロッシィ)の契約数が800万を突破)。

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また、NTTドコモが「dマーケット」のコンテンツとして、スマートフォンやタブレットからネットショッピングができる「dショッピング」のサービスを開始したニュースもあった。当初は、水・飲料などの食品、洗剤・シャンプーなどの日用品、「らでぃっしゅぼーや」の有機野菜、「オークローンマーケティング」の通販商品など、約10万点を品ぞろえする。特徴としては、「しゃべってコンシェル」に対応し音声で商品検索ができること、ドコモポイントが貯まる/使えること、会員登録が不要なこと、携帯電話料金とまとめて支払えること──がある(報道発表資料:dショッピングを提供開始)。

ソフトバンクグループの施策を2つ紹介する。その1つが電子書籍を書店でも購入できるサービス。ソフトバンクモバイルは、インターネットと全国の書店で電子書籍が購入できるスマートフォン向け総合電子書籍サービス「スマートブックストア」の提供を始めた。コミック、書籍、写真集、雑誌など多彩な電子書籍を取りそろえた総合電子書籍サービスで、インターネットでの購入に加え、出版取次のトーハンの全国取引先書店1500店舗で電子書籍を購入できる。書店では、電子書籍を現金や図書カードで買えるようになる。サービスは電子書籍取次のメディアドゥのソリューションを利用している(報道発表資料:「スマートブックストア」を提供開始)。

もう1つが、ソフトバンクBBが提供を始めたiPhoneなどで使えるガイガーカウンター(放射線測定器)。SoftBank SELECTIONオンラインショップで販売を始めた。製品は2種類あり、iPhoneなどで放射線量を測定できる小型ガイガーカウンターの「Pocket Geiger Type4」と、放射性セシウムの簡易スクリーニングに特化したiPad用簡易スペクトロメトリー「iMetry」を提供する。オンラインショップ価格は、Pocket Geiger Type4が6450円、iMetryが4万9800円(関連記事:ソフトバンク、iPhoneやiPadで放射線を測れる測定器を発売)。

昨年の第51週のできごと

・spモード、不具合の連鎖
・東京の地下鉄区間でも「通信できます」
・NFCへの対応に協議会発足、スマホ意向への"抵抗"は?
・iPhoneがau Wi-Fi SPOT対応、ソフトバンクはTVチューナー

[2011年第51週]spモードでメアドが変わる事故、東京の地下鉄でサービス、NFC時代にらみ協議会

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。