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eコマースをSNSと融合させた新プラットフォーム「Origami」発進、KDDIらが出資

2013.04.23

Updated by Naohisa Iwamoto on April 23, 2013, 20:59 pm UTC

eコマースプラットフォームの開発・提供を手がけるOrigamiは2013年4月23日、同社が開発したeコマースプラットフォーム「Origami」を日本で提供開始すると発表した。ソーシャルな要素を持つeコマースサービスを提供することで、スマートフォンを利用した新しい買い物体験をユーザーに提供する。KDDIなどがOrigamiに出資したことも同時に発表した。

▼「Origami」のアプリ画面を示しながら特徴を説明するOrigamiの代表取締役 CEOの康井義貴氏20130423_origami001.jpg

eコマースプラットフォームの「Origami」は、ソーシャルネットワークサービス(SNS)的な要素を含むeコマースサービスにより、自分の好きなものに出会う新しいコマース体験を提供する。Origamiの代表取締役 CEOの康井義貴氏は、「eコマースは、楽天がサービスを開始して以来、Webサイトで欲しい商品を検索して購入するというスタイルから進化していなかった。Origamiはツイッターのようなネットワークベースのeコマースプラットフォームだ。Origamiで商品を提供するさまざまなブランドから興味のあるブランドをフォローすると、自分のタイムライン上に商品情報が集まってくる。また、知人がフェイスブックやツイッターでOrigamiの商品を紹介すると、リンクから商品が購入できる。ソーシャルなアクティビティで欲しい商品が見つかる新しいモバイルeコマースが始まる」と説明する。

企業と個人、友人同士が商品情報を介してつながることで、ソーシャルなつながりを「広告」へと変えてしまおうという視点が新しい。利用者が「いいね」ボタンを押したり、フォローすることは、すなわちOrigamiで商品を購入できるリンクがネットワーク上で広がることになる。また、位置情報を活用している点も注目したい。実店舗でチェックインしたり、店舗や看板の写真を撮って知人のフィードに流れると、位置情報を使って店舗のサイトに自動的にリンクするしくみを導入した。こうしたしくみにより、オンラインとオフラインのショップを有機的に統合できる。

Origamiには、BEAMS、A.P.C.、森美術館、3.1 Phillip Lim、吉田カバン、A BATHING APE、RESTIR DIGITAL、MoMA DESIGN STORE、BIOTOP、Hysteric Glamour、SHEL'TTER、HEAD PORTER、 SELECSONIC、NEIGHBORHOOD、Bang & Olufsen、MIZUMA ART GALLERY、Jurlique、 Edition、BEDWIN & THE HEARTBREAKERSといったブランド、百貨店、セレクトショップなどが出店する。康井CEOは、「すでに500以上のブランドがOrigamiへの出店を申し込み、アカウントを順次開設している」と言う。Origamiを利用するには、同社が提供するiPhoneアプリを使う。今後、Android端末向けのアプリの提供やPCでの利用にも展開する計画だという。

こうした取り組みに対して、KDDIなどが資金やノウハウを提供することで支援する。KDDIとデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)は、Origamiの第三者割当増資を引き受け、業務提携を開始する。また、コンデナスト・ジャパンとはコンテンツを中心としたメディアパートナーシップを発表した。

▼Origamiとの資本業務提携について説明するKDDI代表取締役執行役員専務の高橋誠氏20130423_origami002.jpg

KDDIはOrigamiのサービス内に auIDログイン機能や住所入力支援機能を導入する。auユーザーがOrigamiサービスを利用する場合には、auIDを入力するだけで会員登録から購入時の送付先情報の入力までが完了し、設定の手続きが大幅に簡略化できる。今後、auかんたん決済の導入や、KDDIとOrigamiが共同したブランドやショップの開拓などを検討する。DACは広告やデータマーケティング事業での協業、コンデナストは最新ファッションやガジェット情報の提供でOrigamiを支援する。

【報道発表資料】
次世代 e コマースプラットフォーム Origami を発表

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。