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世界の広告業界で巨大合併 - 米オムニコムと仏ピュブリシス、時価総額351億ドルのトップ企業に

2013.07.29

Updated by WirelessWire News編集部 on July 29, 2013, 11:14 am JST

世界の広告市場で売上2位の米オムニコム(Omnicom Group)と同3位の仏ピュブリシス(Publicis Groupe)が合併計画を発表。この合併が成立した場合、新会社「Publicis Omnicom Group」は、現在首位の英WPPを抜いて世界最大の広告会社となる。

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[eMarketer.com via GigaOM]

オムニコムはニューヨークに、ピュブリシスはパリにそれぞれ拠点を置く大手広告会社のグループで、両社の売上を合計すると世界全体で226億ドル(そのうち米国が114億ドル)に達し、全世界で164億ドルの売上を持つWPPを大きく引き離すこととなるという。

またオムニコムとピュブリシスが、世界の大手広告会社50社の2012年の売上に占めるシェアは合計で31.5%(WPPは22.8%)となり、独占禁止法に触れる可能性も考えられるが、ピュブリシスのCEOを務めるMaurice Levy(モーリス・レビ)氏は「仏政府は好意的」と述べているという。またオムニコムのジョン・レン(John Wren)CEOも、「アドバイザーからは問題があるとは言われていない」としているという。なお、AdAgeによると両社の交渉ではオムニコム側はモリス(Moelis & Co.)を、またピュブリシス側ではロスチャイルド(Rothschild)を財務アドバイザーとしてそれぞれ起用したという。

またGigaOMでは、米国市場では競合する企業を同一の広告会社が担当しないのが通例とし、たとえばペプシ(PepsiCo)やAT&Tはオムニコムの顧客、コカコーラ(Coca Cola)やベライゾン(Verizon)はピュブリシス傘下の米レオ・バーネット(Leo Burnett)の顧客であるなど、複数の分野で「利害の衝突」が問題化する可能性があるなどとしている。

さらに、グーグル(Google)、ヤフー(Yahoo)、フェイスブック(Facebook)などの大手をはじめ、米インターネット業界には広告収入に依存する企業が多数存在することから、ピュブリシス・オムニコムのネット業界に対してかなり影響力を持つことになるなどとし、すでにピュブリシスではデジタル分野からの売上がグループ全体の37%に達しているとGigaOMは指摘している。

【参照情報】
Advertising Giants Announce $35.1 Billion Merger - NYTimes
Publicis Omnicom Group: All the Facts You Need to Know - AgAge
Why the mega merger of advertising giants Omnicom & Publicis impacts tech business - GigaOM

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