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米連邦地裁判事、米司法省らの改善案を支持 - アップル電子書籍関連の独禁法違反問題で

2013.08.12

Updated by WirelessWire News編集部 on August 12, 2013, 11:43 am JST

アップル(Apple)が先月米国で、大手出版社との電子書籍の取り扱い方法をめぐって独占禁止法違反の判断を下されていた問題で、この裁判を担当するニューヨーク連邦地裁のデニース・コート(Denise Cote)判事は現地時間9日、米司法省(DOJ)と米33州の司法当局から同判事に提出されていたアップルに対する改善案の内容を基本的に支持する考えを明らかにした。

この話を報じたBloombergによると、コート判事はこの日法廷で、8月2日に提出されていたアップルに対する改善案の内容を支持し、アップルが大手出版社5社を結んでいる現行の契約を破棄することなどを含むこの案について、アップルと司法当局とに話し合うよう命じたという。ただし、「アップルによる独占禁止法の遵守状況ををチェックする外部企業(もしくは個人)を任命し、10年間に渡って監督を行う」とする項目については、外部監督者を任命する代わりにアップル社内で厳格な内容の防止プログラムを導入することが好ましいとした。また今後数年間に渡って、アップルが特定の出版社一社としか一度に交渉をできないようにすることも求めたという。

また、この審理に先立って、ハチェット(Hachette Book Group)、ハーパーコリンズ(HarperCollins Publishers)、マクミラン(Macmillan)、ペンギン(Penguin)、サイモン&シュースター(Simon & Schuster)の大手5社の出版社は、DOJが提示した是正案はアップルだけではなく、出版社の事業にも懲罰的なものになるとして、異議を申し立てていた。

【参照情報】
Apple Judge Proposes Remedies in E-Books Pricing Case - Bloomberg
Judge scolds Apple for lack of remorse in e-book antitrust case - PCWorld
In ebook case, Apple wants a stay, and DOJ argues publishers are conspiring again - GigaOM
Publishers protest DOJ's proposed punishment for Apple, saying it hurts them too - GigaOM

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