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米ITC、サムスンの一部端末に輸入差し止め命令 - アップルの特許2件を権利侵害

2013.08.12

Updated by WirelessWire News編集部 on August 12, 2013, 11:08 am JST

携帯通信端末関連の特許権をめぐるサムスン(Samsung)対アップル(Apple)の訴訟に関し、米国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission、ITC)は現地時間9日、サムスンの一部製品がアップルの2件の特許を侵害しているとする判決を下し、当該製品の米国への輸入差し止めを命じた。


[Bloomberg TV]

ITCがサムスンによる特許侵害を認めたのは、アップルが保有するタッチスクリーン関連とヘッドフォンジャック関連の合わせて2つの特許。いっぽう、iPhoneのデザインに関する特許など、アップルが訴えていた残り4つの特許については、侵害はないとする判断が下されている。

今回の輸入差し止め措置は今後、オバマ政権による審査の後に正式に開始される(審査期間中は引き続き輸入が可能)。現在のところ、サムスンのどの端末がこの影響を受けるのかははっきりしていないが、オリジナルの「Galaxy S」「Galaxy Tab 7.0」「Galaxy Tab 10.1」など2010年から2011年に欠けてリリースされた旧機種が中心とみられ、これらの製品がサムスンの米国での売上全体に占める割合は1%に満たないとするアナリストの見方がBloombergでは紹介されている。

サムスンの広報担当者は、今回の判決内容を「残念に思う」としつつ、同時に「四角形で角が丸い形」という、アップルのあまりに広すぎるデザイン特許の利用については阻止された点を評価する声明を出している。いっぽう、アップルからは「日、韓、独、蘭、そしてカリフォルニア州の法廷に続いて、ITCでも自社の主張が認められた」などとしてこの判断を評価する声明が出されているという。

両社の訴訟では先ごろ、アップルの一部製品の輸入を禁じるITCの命令に対し、オバマ政権が拒否権を発動し、「iPhone 4」や「iPad 2」などを対象とする輸入差し止めが無効とされていた。ただし、こちらの差し止め命令ではサムスンが保有するいわゆる「必須標準特許」の侵害が争われていたのに対し、今回のITCによる判断ではアップル製品のハードウェアやソフトウェアに関するデザインや機能などが争点になっており、そうした違いからオバマ政権がふたたび拒否権を発動する可能性について懐疑的な見方も出ているという。


[Bloomberg TV]

【参照情報】
Apple's Win of Import Ban on Samsung Said Not a Knock Out - Bloomberg
Apple Turns Tables Seeking U.S. Samsung Phone Sales Ban - Bloomberg
Apple partially wins patent case against Samsung at US ITC: Reports - GigaOM
Apple's patent win won't affect many current Samsung devices - GigaOM
Apple wins U.S. ban on older Samsung devices in mixed ruling - CNET
Apple to judges: not banning Samsung products would be a 'fundamental change' in patent law - The Verge

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