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スプリント、1900Mhz(PCS)帯「Hブロック」競売には参加せず - T-モバイルも入札見送りへ

2013.11.14

Updated by WirelessWire News編集部 on November 14, 2013, 12:07 pm JST

米連邦通信委員会(Federal Communications Commission:以下、FCC)が来年1月に実施を予定する1900MHz(PCS)帯「Hブロック」(10MHz)の周波数帯オークションについて、米携帯通信業界3位のスプリント(Sprint)、同4位のT-モバイル(T-Mobile USA)が参加を見送る考えを示した。両社はこれまで入札参加が有力視されていたという。

このニュースを報じたFierce Wirelessによると、スプリントのジョー・ユートニューアー(Joe Euteneuer)CFOは米国時間13日、投資家向けカンファレンス(Wells Fargo Tech, Media & Telecom Conference)で行った講演のなかで、「現在自社で保有している周波数帯、とくにクリアワイヤ(Clearwire)買収を通じて獲得した2.5GHz帯のそれを考慮すれば、Hブロックを追い求める必要はない」とし、1月22日に予定されている同オークションへの参加を見送ることを明かしたという。

「Hブロック」は、上り1915-1920MHz、下り1995-2000MHzの計10MHzの周波数帯。隣接するGブロックを保有するスプリントにとっては、LTEネットワークの拡張に都合がよく、同社は参加が濃厚と見られていた。そのため、スプリントが今回参加を見送る考えを示したことに対し、業界関係者の間からは驚きの声が上がっているとFierce Wirelessは記している。

また、スプリントが1900MHz帯よりも低い周波数帯域にフォーカスしていく考えを示したことについて、現在テレビの放送波に割り当てられている600MHz帯の再割り当てオークションへの参加、同周波数帯の獲得を示唆するものという指摘もみられる。

いっぽう、T-モバイルについては、現地時間11日に新たな無線周波数帯の獲得を見据えて約20億ドル分の新株発行計画を発表していたが、同社でもHブロックのオークション参加は見送る考えであることが、米証券取引委員会(Securities and Exchange Commission、SEC)への提出書類から明らかになった。新たな周波数帯の確保について、T-モバイルは他社から譲り受けることを検討しているという。この点に関して
Fierece Wirelessでは、T-モバイルがアロハ・パートナーズ(Aloha Partners)という企業からAWS周波数帯を取得する可能性、あるいはベライゾン・ワイヤレス(Verizon Wireless)の保有する700MHz帯(「Aブロック」)を獲得する可能性にも触れている。

スプリントとT-モバイルの参加見送りにより、Hブロックのオークションに参加が見込まれるのは、現在ディッシュ・ネットワーク(Dish Network:以下、ディッシュ)のみとなっている。ただし、ディッシュはこの周波数帯の取得に関し、自社が保有する隣接周波数帯(上り2000-2020MHz)を下りに転用するための許可をFCCに求めているという。

【参照情報】
Sprint abandons pursuit of H Block spectrum - Fierce Wireless
T-Mobile rules out H Block auction, willing to buy spectrum from 'a private party' - Fierce Wireless
Sorry, not interested: Sprint bows out of the PCS spectrum auction - GigaOM

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